【脳はもっとも老化が遅い臓器】心身の老化予防は脳の老化予防から

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【脳はもっとも老化が遅い臓器】心身の老化予防は脳の老化予防から

一般に、老化は40歳から始まると言われています。
ただ、すべての老化が一律に進むわけではありません。
早く老化が始まるものもあれば、老化が遅いものもあります。

例えば、聴覚の老化は早く、20歳代から始まります。
キーンという高周波の音は、20歳を過ぎるとどんどん聞こえにくくなります。
少し前に、夜中の公園に若者が集まって騒ぐのを防止するために、若者にしか聞こえない音を出す装置を設置したという話がありました。
これは聴覚の老化を利用したのでしょう。

30~40歳代になると筋力や肺能力が低下し、体力が落ちてきます。
さらに40歳代になると視力が落ちてきて、小さな文字が見にくくなります。
50歳代になると動体視力(動いているものを見わける視力)が落ちてきます。
このほかにも、免疫機能に関わる胸腺は10歳代から、血管は20歳代から、骨は30歳代半ばから、髪が白くなったり抜けたりなどは40歳代から、さまざまな老化が始まっています。

これに比べると、脳の老化は比較的遅く、70~80歳代になっても、意外と衰えていないことがわかっています。
例えば、年をとって新しいことを覚えにくくなったとしても、昔覚えたことまで忘れてしまうわけではありません。
また、いつまでも記憶力がいい人もいます。
脳の力=「脳力」は意外と落ちにくいのです。
生活習慣や日々の学習習慣によって、脳をきたえていれば、脳の老化はある程度予防できると言っていいでしょう。

とはいえ、老化の代表的な病気は認知症です。
2005年の認知症の高齢者は約170万人です。
この数は今後増えると考えられていて、2015年には約250万人、2030年後には約300万人にまでなるのではないかとまで言われています。

認知症には遺伝が関係している特別なアルツハイマー病もありますが、約半分は脳梗塞脳出血などの血管性の疾患によって脳細胞が壊死する脳卒中が原因です。
血管性の認知症は日常生活の送り方や食生活の改善で予防が可能です。
心身をコントロールする脳の老化を予防することは、脳だけでなく人として、人生の老化を防ぐことにつながるでしょう。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」

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≪ビタミンB12の老化防止効果≫
ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。

東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。

今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。

老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。

これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。

ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
ビタミンB12とは?
http://www.endokoro.com/
<参考記事>
http://www.endokoro.jp/blog/?page_id=173
http://www.endokoro.jp/blog/?page_id=2273