睡眠は脳とからだの休息時間

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睡眠は脳とからだの休息時間

睡眠にはいろいろな役割があります。
人は眠らないと生きていくことができません。

まずひとつは「心身の疲労回復」です。
活動しているときには、からだはもちろん、脳も絶え間なく働いています。
睡眠は、からだを休めるのはもちろんですが、脳を休ませるための休息時間であるという考え方が一般的です。

もうひとつ、睡眠には体内時計をリセットする大切な役割があります。
人間の体内には「生体リズム(サーカディアン・リズム)」と呼ばれるリズム現象があります。
この周期は1日約25時間で、実際の1日と1時間のズレがあります。
このズレをリセットするのが睡眠です。

さらに、睡眠中には細胞の新陳代謝の促進や疲労回復に作用する成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、プロラクチンといったホルモンが分泌されています。
睡眠不足が続くと疲れがとれなかったり、肌荒れしたりするのは、こうしたホルモンが十分に分泌されていないためと言われています。

一般的な睡眠時間は7時間程度と言われており、極端に少なくても多くても死亡率が高まります。
ただし、理想の睡眠時間は人によって異なります。
現代人の睡眠時間は10年前より約30分減っています。
これはテレビなどの影響と夜更かしする習慣がついたせいで、1960年には日本人の7割が夜の10時に寝ていたというデータからも明らかです。

ナポレオンやエジソンの睡眠時間は、3~4時間程度と極端に少なかったそうです。
このように極端に少ない睡眠で十分な人はショートスリーパーと呼ばれます。
一方、アインシュタインの睡眠時間は10時間以上と、とても長時間だったそうです。

十分な睡眠時間に「○時間」という決まりはありません。
起きたときに頭がすっきりして、からだの疲れがとれていれば十分眠れていると考えていいでしょう。

起きたときにだるい、昼間にたびたび眠気におそわれる人は、睡眠が不足しているか、睡眠の質が悪いのかもしれません。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」

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≪ビタミンB12の老化防止効果≫

食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。

また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

ビタミンB12とは?
http://www.endokoro.com/
<参考記事>
http://www.endokoro.jp/blog/?page_id=168
http://www.endokoro.jp/blog/?page_id=173