アルコールのとりすぎは神経細胞にダメージを与える

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アルコールのとりすぎは神経細胞にダメージを与える

適度な飲酒は動脈硬化予防によく、脳梗塞のリスクを低下させるという研究結果があります。
最近では、日本酒1合、ビール大びん1本程度であれば、毎日飲んでもそれほど心配ないと言われています。

厚生労働省が、40~59歳の男性2万人を1990年から11年間かけて調査したところ、1日平均日本酒1合未満、ビール大びん1本未満のお酒を毎日飲んでいる人は、月に2~3回程度飲む人よりも、脳梗塞の発症が4割も少なかったそうです。

ただ、1日に日本酒を3合以上飲む人は脳出血の発症率が高くなっているので、やはり飲みすぎはよくありません。

アルコール依存症の人の脳は、健康な人に比べると萎縮していることが多いそうです。
萎縮とは、神経細胞の一部が死んでいるということです。
加齢とともに脳はある程度萎縮していきますが、それを促進する因子はできるだけ避けたほうが安心ではないでしょうか。

アルコールは、ほどほどの適量ですませるようおすすめします。

眠れないときにアルコールを飲むという人がいらっしゃるようですが、これもおすすめできません。
アルコールを飲み過ぎると深い睡眠を阻害してしまいます。

深酒をしたときに、数時間眠っただけで目が覚めてしまった経験はありませんか。
飲みすぎはかえって眠りを妨げるので、就寝前にお酒を飲む「ナイトキャップ」はあまりいい習慣とは言えないでしょう。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」

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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。

また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

ビタミンB12について
http://www.endokoro.jp/
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/libra_g.html