脳にもっともよいのが本を読むこと

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脳にもっともよいのが本を読むこと

最近、活字離れが進んでいると聞きます。
文化庁が行っている「国語に関する世論調査」(2008年)によると、「1か月に何冊くらい本を読むか」という質問に対して、まったく読まない人が46%と半数近くを占めています。
もっとも多いのは1か月に1~2冊の人で36%、3~4冊は11%で、5冊以上呼んでいる人は10%以下しかいません。

同じ調査の2002年の調査では、まったく読まない人が38%、1か月に1~10冊の人が58%でしたから、いかに本を読まなくなっているかがわかります。

脳をきたえるいちばんいい方法は「本を読むこと」だと思っています。

読書量が多いということは、それだけたくさんの情報を収集しているのですから、脳に蓄積されている情報量が増えることになります。
さらに、本を読んでいると言語野だけでなく、脳のいろいろな部分が活性化するので、脳によい影響を与えることは間違いありません。

東北大学川島隆太教授の研究によると、音読や単純計算を習慣にすると(毎日あるいは最低でも週に3日以上、10~20分間、読み・書き・計算を反復学習する)、認知症が軽くなったそうです。

本を読むことは言語野を刺激しますし、それを読んで映像を想像すれば脳の別の部分も刺激されます。
本を読む習慣があるということは、それだけで脳の基礎体力が高いと言っていいでしょう。
本を読んで新しい知識を覚えるためには、脳はかなり働かなければなりません。
さらにそれを脳に定着させるには、そのたびに空きスペースをつくらなければならず、覚えるという処理能力を高めることになります。

本を読むのに慣れていないと、最初は1冊の本を読むのにかなり時間がかかるかもしれません。
これは、脳がその作業に慣れていないからです。
たくさんの本を読めば読むほど読書のスピードが速くなり、本を読むことが苦痛でなくなります。
読書週間をつけて、本を読み続けるほど、たくさんの本が読めるようになり、知識がたくさん身につきます。
「40歳から『衰えない脳』をつくる 7つの習慣 より」

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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。

また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

ビタミンB12について
http://www.endokoro.jp/
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/libra_g.html