飲める人は1日ビール中瓶1本

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飲める人は1日ビール中瓶1本

「アルコールを適量に飲むことは体にいい」というのは、酒飲みではなくても一度は耳にしたことがあるでしょう。
実際に、適量の飲酒は、脳卒中心筋梗塞の予防になることが証明されてきています。

もちろん、これはお酒を飲むことができる人の場合に限ってのことです。

適度なアルコールが認知症の予防に効果があることを示す例としては、イタリアでおこなわれた実験があります。
認知症の症状のみられない健常な1445人と、認知症の前段階といわれる軽度認知機能障害(MCI)の121人を3.5年にわたり調査しました。

すると、ワインを1日に1杯未満摂取しているMCI患者は、飲まない人に比べて認知症を発症するリスクは、85%も低くなっていることがわかったのです。
つまり、1日に1杯のワインは認知症の進行を予防する効果がみられるということを表わしているでしょう。

問題は、酒好きの人が「一杯」で飲むのをやめることができるか、にかかっています。
お酒が飲めるからといって、飲みすぎは体によくありません。

お酒を飲みすぎると、一時的に記憶障害や健忘、作話などを引き起こしますが、慢性的になるとビタミンB群が欠乏することがあります。
ビタミンB群が欠乏すると、ウェルニッケ脳症といってモノが二重に見えたり、うまく歩くことができなかったりと、認知症の症状が出てきたりします。

また、過度にお酒を飲むと、浸透圧の関係で脳が干からびた状態になります。
塩辛いものを食べたときに、喉が渇くのと同じ状態です。
こうした状態が続くと、脳は萎縮し、障害を起こすことがあります。

ところで、なぜお酒がいいのかというはっきりとした根拠はまだわかっていません。

ただ、健康な人でも、少量のお酒を飲むことはよいというデータは数多くあります。
そういうことも考慮すると、飲める人なら1日中瓶1本程度のビールはオススメです。
「今日からはじめるもの忘れを防ぐ方法68 より」

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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。

根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。

脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。

ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。

また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。

ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸などのビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。

脳と神経のビタミンB12
http://www.endokoro.jp/
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/libra_g.html