内皮細胞の“バリア機能”と“活性化機能”

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内皮細胞の“バリア機能”と“活性化機能”

血管病のメカニズムを知ると、血圧や血糖値、LDLコレステロール値が高い人は、「このままでは危ないかも・・・」と不安な気分になってしまうかもしれません。

しかし、血管は、若返りが可能な器官です。
疲れて老化しかけた血管も、セルフケアで強くよみがえらせることができ、それによって怖い血管病も防げるのです!

その生まれ変わりのカギを握るのが、“内皮細胞”です。

血管壁の最も内側に位置する内皮細胞は、一層の細胞だけが並ぶ薄い層ですが、血管内腔(血管の内側の空洞)との境にあるので、血管内を流れる血液につねに接しています。
そのため、血液と血管壁の仲介者のような役割を持ち、血管を守り、強くするよう働いているのです。

バリア機能は「防壁機能」とも呼べるもので、血液中に存在する成分が血管壁内に侵入するのを防いでいます。
血液の循環を川の流れにたとえると、内皮細胞は、川の水があふれないように保ち、よどみない流れを促す堤防のようなものです。

一方、活性化機能は、内皮細胞自身が作る物質に関係しています。
内皮細胞は、防壁となって血管壁を守るだけでなく、血管を健康に保つための物質を自らが生み出し、活用しているのです。
そのおもな物質が“NO(一酸化窒素)”です。NOは排気ガスにも含まれていますが、人の体内で生み出されるNOはとても良い働きをします。
その驚くべき作用を発見した研究者はノーベル賞をもらったほどです。

内皮細胞から生まれたNOは血管壁に良い刺激を与え、血管壁を広げるよう働きます。
すると、血圧が下がり、血管の負担が減ってきます。
また、NOが血液中に放出されると、血液がかたまりにくくなり、脳梗塞心筋梗塞の引き金になる血栓(血のかたまり)ができにくくなります。

そのため、内皮細胞がイキイキしていると、血管自体も若さと強さを保てます。
逆に、内皮細胞が疲れていると、本来の役割を果たせなくなり、血管の老化が早まって、40代や50代でも血管病に襲われてしまうのです。

つまり、内皮細胞を道ケアするかが、血管ケアの最大のカギとなるのです。

≪内皮細胞のバリア機能が回復すると、血管自体も強くなる≫

では、内皮細胞の働きによって血管はどう強くなり、なぜ、血管病を防ぐことができるのでしょうか?
それには、動脈硬化の進行を示すアテロームプラークが小さくなる“退縮”と、内皮細胞が血管壁を強く守る“修復”が関係しています。

脳の動脈や心臓の冠動脈など太い血管で起こる血管の老化、つまり動脈硬化(アテローム硬化)は、内皮細胞がもろく弱くなってしまい、血管を守るバリア機能を果たせないと進行します。
そのため、内皮細胞が弱いままでは、プラークがさらに大きくなり、脳卒中心筋梗塞に襲われる確率が高まります。

一方、内皮細胞がターンオーバー(新陳代謝)によって元気に生まれ変わり、血管壁の強いバリア機能が回復すると、プラークを形成するLDLコレステロールなどの悪者が血管内壁に入り込みにくくなります。
このような状態がととのうと、動脈硬化の初期段階くらいまでであれば、プラークが“退縮”して小さくなり、元のイキイキと弾力に富む血管がよみがえってくるのです。

さらに、動脈硬化がある程度進んでいる段階でも、内皮細胞が再び強いバリア機能を持ち始めると、血管内面のキズが“修復”されて、血管が強くよみがえってきます。
するとプラークが退縮しないとしても、その表面を内皮細胞の強いバリアが覆っているため、プラークが壊れにくくなり、脳卒中心筋梗塞の危険がかなり軽減するのです。
また、内皮細胞が若返ると、NO(一酸化窒素)の放出量が増えます。
すると、血管が拡張して血圧が下がり、血栓もできにくくなり、血管の健康度がますます高まるのです。

≪太い動脈のケアは細い動脈のケアにもつながる≫

太い動脈の内皮細胞のケアは、細い動脈の若返りにも有効です。

細い動脈は、太い動脈から枝分かれして臓器の中などを通っていますが、直径が0.5mm以下と細いため、血管内部にプラークができるのではなく、血管壁自体が厚く硬くなって老化が進行します。
太い動脈の内皮細胞をケアすると、その効果が細い動脈にも及び、老化がかなり進行している段階でなければ、血管壁の元の厚さに戻って柔軟になり、血管自体が若さを取り戻してくるのです。
「一生切れない、詰まらない「強い血管」をつくる本 より」

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隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。

ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。

脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.jp/
http://www.endokoro.com/
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12
http://www.endokoro.jp/libra_g.html