消化器の病気①(胃炎、胃・十二指腸潰瘍、大腸炎)にはこんな栄養成分が必要

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消化器の病気①(胃炎、胃・十二指腸潰瘍、大腸炎)にはこんな栄養成分が必要
 
≪胃炎≫
 
急性胃炎慢性胃炎に分けられますが、どちらの場合も吐きけ、嘔吐、痛みなどが激しいときは絶食し、症状の回復に伴って、流動食からはじめ、徐々に普通食へと移行させます。
胃炎の原因として急性の場合は、暴飲・暴食、アルコールの飲みすぎ、また薬品によるもの、急激なストレスなどがあげられます。
慢性の場合は、大食や飲酒、喫煙、香辛料やコーヒーなどの過剰摂取、長期にわたるストレスが原因とされています。
 
●胃炎に効く栄養成分
ビタミンB群・U・A・E・C 水溶性の食物繊維
 
アルコール性胃炎には肉類に含まれるアラキドン酸、魚介類に含まれるEPAが有効といわれます。
アスピリンによる胃炎には、γ-リノレン酸が効果があると報告されています。
 
少量でも、良質のタンパク質、ビタミン・ミネラルなど必須栄養素がしっかりとれる食事をふだんから心がけ、胃を強めるようにします。
また、食事は規則正しく、ゆっくり食べることが大事です。
 
≪胃・十二指腸潰瘍≫
 
胃や十二指腸の粘膜に潰瘍ができる病気です。
一般に、十二指腸やその周辺に潰瘍ができた場合は、空腹時に痛みがおき、胃にできた場合には食後に痛むのが特徴です。
ストレスが最大の原因といわれていますが、最近、粘膜にピロリ菌の感染が見られることが多く、ピロリ菌も原因と考えられています。
ピロリ菌を除菌すると治癒したり、再発が防げるため、ピロリ菌感染の有無が調べられるようになっています。
シで最大血圧が100mmHg未満の場合を通常、低血圧といいます。
頭痛、倦怠感、肩こり、記憶力の減退、無気力などの症状がある場合は、偏食を避け、タンパク質、ビタミン、ミネラルを中心に必須栄養素を充分とれる食事を心がけましょう。
 
●胃・十二指腸潰瘍に効く栄養成分
ビタミンB群・C・U・A・E カルシウム マグネシウム リノール酸 γ-リノレン酸 タンパク質
 
胃炎の分泌を強めるアルコール飲料、カフェイン飲料、炭酸飲料、香辛料、漬けものやみそ、食塩などの塩分、また甘い菓子類などは避けます。
 
消化のよい食品や調理法を選び、良質のタンパク質、ビタミン・ミネラルを充分にとる必要があります。
食事の時間を規則正しくすることも重要です。
ただし、食生活のコントロールにストレスを感じることがないように注意しましょう。
 
 
腹痛と便秘がおもな症状の「けいれん型」、粘液を伴う水溶性の下痢がみられる「下痢型」、下痢と便秘を交互にくり返す「混合型」の3つのタイプがあります。
発症には精神的、情緒的ストレスが深くかかわっているといわれます。
 
特別な治療法はありませんが、栄養的なサポートが助けになります。
 
●大腸炎に効く栄養成分
食物繊維(便秘のときに) カリウム カルシウム ビタミンB群・C・E・U アシドフィルス菌
 
脂肪の多い食品、アルコール、カフェイン、炭酸飲料などは避けたほうがよいでしょう。
野菜や魚介類でビタミン・ミネラルを上手にとるようにしましょう。
「からだに効く栄養成分バイブル より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。

ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12について