循環器の病気②にはこんな栄養成分が必要
≪高血圧≫
血液は心臓から送り出されて血管(動脈)を通り、末梢細胞に運ばれます。
このとき動脈の壁にかかる圧力が、必要以上に強い場合を高血圧といい、最大血圧が130mmHg以上、最小血圧が85mmHg以上(どちらかでも)とされています。
血圧が高くなると、頭痛、めまい、耳鳴り、首すじのこりなどの症状が出てきます。
やっかいなのは、これらの初期症状が高血圧特有とはいえないので、見逃されやすいことです。
高血圧は動脈硬化の誘因となります。
定期的に血圧を測定するようにしましょう。
特に、太っていたり、家系に高血圧患者がいる場合は定期測定を心がけましょう。
血圧が高い場合は、食塩の摂取を1日7g以下にします。
漬けもの、塩蔵類、加工食品や、調味料の食塩、みそ、しょうゆを控えます。
タンパク質は植物性、動物性のものをバランスよくとり、脂肪分は、植物油や青背の魚を過剰にならないようにとります。
また、カルシウム、カリウム、食物繊維を充分にとります。
体重を標準体重に保つ努力をし、ストレスを避け、軽い運動を毎日続けることが大切です。
●高血圧にに効く栄養成分
カリウム マグネシウム カルシウム ルチン カゼイン ペプチド 大豆サポニン カテキン 食物繊維 タウリン メチオニン アラニン ラミニン ニコチアナミン ビタミン類(特にβ-カロテン) EPA DHA リノール酸 オレイン酸 ギャバ
腎臓の内分泌の病気が原因で起きる高血圧があります。
その場合は病気の治療が優先されます。
≪低血圧≫
最大血圧が100mmHg未満の場合を通常、低血圧といいます。
頭痛、倦怠感、肩こり、記憶力の減退、無気力などの症状がある場合は、偏食を避け、タンパク質、ビタミン、ミネラルを中心に必須栄養素を充分とれる食事を心がけましょう。
≪動脈硬化症≫
進行すると虚血性心疾患や脳血管障害をひきおこします。
動脈硬化は、加齢によって誰にでもある程度はおこりますが、現在では、若年層や子どもにまで発症がみられます。
何より食事の改善が必要です。
塩分を1日7g以下にし、動物性脂肪とコレステロールの摂取を控えます。
また、甘いものやアルコール飲料も控えることです。
●動脈硬化症に効く栄養成分
「からだに効く栄養成分バイブル より」
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12について