ビジネスの能力は経験知と好奇心さえあれば衰えない

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ビジネスの能力は経験知と好奇心さえあれば衰えない
 
どの年代でもっとも脳が力を発揮するかといえば、それは仕事によって違うでしょう。
 
一般のビジネスの分野ではどうかといえば、企画、開発などの創造力が必要な仕事であればやはり30代~40代半ばあたりがピークでしょうし、総務や営業などそれまでの体験、人脈などが生きる分野であれば50代まで能力が維持できるでしょう。
 
経営となると、さまざまな経験が必要になり、それが決断力に結びつくものでしょう。
もちろん、体力や発想の柔らかさがいつまで保てるかなど、その人次第でしょうが、60代までは十分に力を発揮できるでしょう。
 
経験から、その場の状況や違う局面に適用できそうなことを引き出して、それを展開させたり応用していく、柔軟な発想力が必要とされます。
つまり、必要なのは、経験知と発想力の総合力といえそうです。
ビジネスマンの能力のピークは比較的、長く続きます。
 
ただし、経験知は年齢とともに積み重ねることができますが、発想力はだんだんと貧しくなっていきます。
経験知と発想力がもっともバランスよく発揮できるのは、一般的には、30代半ばから40代半ばの年代でしょう。
 
20代から30代半ばまでは、発想力を生かして経験を積み重ねていく時期、そして黄金期の30代半ばから40代半ばを経て、それ以上になったら豊かな経験知をパネにして、発想力を衰えさせない工夫が必要になります。
 
そのためには、好奇心を旺盛にして、体力を衰えないようにして気力を保つことです。
そうすれば、60代半ばくらいまでは、現役で頑張ることができるはずです。
 
それ以上の年齢になったら、一層頭を柔軟にする必要があります。
仕事の分野にもよるでしょうが、若い人たちの話を聞いて、そのよさがわかる程度には、頭を柔らかくしなやかに保っていなければ、だんだんと頑固さが目立つようになります。
 
高齢になっても、能力をフルに発揮したいのならば、余力があると思っていても、出し惜しみをしてはいけません。
脳は負担を与えることで、その力をどんどん発揮するようになるものです。
脳は難しいことをやると、そけだけ脳のいろいろな部分が働くのです。
 
そして、それが身につくと、今度は同じことをやるのであっても、脳は省力化して以前よりも少ない働きでできるようになるのです。
 
ですから、一生懸命に勉強したり仕事をして、難しいことをすれば次にはそれだけ容易にやれるようになります。
ところが、怠けていると、脳はどんどん働かなくなってしまいます。
 
ですから、いくつになっても好奇心をもっていろいろなことに取り組んだり学習したりすることは効果があるのです。
それには、知的能力だけでなく、体力や気力が大きくかかわってくることは確かです。
 
       経験知と発想力がバランスよく発揮できるピークは30代半ばから40代半ば
       50歳以上になったら、経験知をバネにして頭を柔軟にして発想力が衰えない工夫を
       力の出し惜しみをしなければ、いくつになっても能力をフルに発揮できる
「いつまでも『老いない脳』をつくる10の生活習慣 より」
 
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≪ビタミンB12で脳の機能低下防止と対策!≫
 
筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
筋肉や神経を動かすエネルギーをつくるのがB1神経伝達物質の生成にはたらくのがB6、そしてB12の役目は、神経細胞内の核酸たんぱく質などを合成したり、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12について