
ストレスというと、すべて悪いと思われています。
ですから、私たちは、どうしてもストレスをなくそうという発想をしがちです。
しかし、ちょっと考えていただけばおわかりいただけると思いますが、私たちが生きている限り、ストレスがまったくない、いわば「ストレスフリー」の生活をすることなど不可能です。
生きていれば、多かれ少なかれストレスがあるのは当然のことです。
ストレスには、二種類あります。
外部から加えられるストレスと自分でつくり出すストレスです。
外部から加えられるストレスとは、一般にいわれるようなストレスです。
動物にとって、代表的なストレスは、肉体的に不快な刺激です。
たとえば、苦しい、暑い、寒い、痒いなどの刺激も不快ですし、もっとも嫌な刺激は激しい痛みです。
また、肉体的な苦痛ともかかわりますが、精神的な苦痛もストレスです。
人間関係などのトラブルや悩みなどといった、社会的な関係におけるストレスは精神的なストレスです。
もう一つのストレスは、自分の内部から何かを欲しいと思うところから生じるストレスで、「ドーパミン(渇望)・ストレス」と呼べるものです。
すなわち、自分の欲望が自分にプレッシャーを加え、それがストレスになるのです。
脳内物質からすると、外部からのストレスはノルアドレナリンを分泌させます。
ここでは、この言葉を使っていきたいと思います。
「ドーパミン・ストレス」は人間の意欲、欲望にかかわっているので、いわば「渇望ストレス」という言い方もできます。
自分が渇望する、欲望するからこそ、ストレスが生じるというのは、どちらかといえば「好ましいストレス」という言い方ができると思います。
自分が何かをしたい、得たい、成就したいといった、目標や夢に向かうからこそ、ドーパミンが出てきます。
そして、その欲望こそが人が何かをしようとするエネルギーの源になるわけです。
ドーパミンがたくさん分泌されれば、多少、苦手なこと、嫌なことでも一所懸命にやります。
「心も脳も元気になるストレス整理術! より」
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それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
ビタミンB12とは…?
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
ビタミンB12について