「ドーパミン・ストレス」は、うまくいっていればストレスとは感じない

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ドーパミン・ストレス」は、うまくいっていればストレスとは感じない
 
普通私たちがストレスと考えているのは、外部からの刺激としての「ノルアドレナリン・ストレス」です。
もう一つ、自分の内部から出る「ドーパミン(渇望)・ストレス」があるわけです。
 
目標に向かって意欲を持って一所懸命にやるときは、脳内ではドーパミンが分泌されています。
ですから、頑張っているときには、多少疲れていても、プレッシャーを感じても、それをストレスとしては感じないのです。
しかし、それも一種のストレスではあるのです。
 
たとえば、自らその学校にどうしても入りたいと目指したとしても、受験勉強をするのは大変ですから、それなりにストレスを受けているのです。
しかし、目標に向かって意欲的に頑張っている限り、いかに勉強が大変であっても、ストレスから病気になることはありません。
 
そのストレスは、もともとは、自分がその学校に入りたいと渇望するからこそ、頑張って勉強しなければいけなくなり、そのために生じます。
ですから、自分でつくり出しているということもできます。
意欲を持って頑張るからこそのストレスです。
 
そして、合格という目標が達成できれば、その間の疲労や苦労も吹き飛ぶでしょう。
ご褒美として大きな喜び、快感を得ることができるのです。
 
このように、自分の意思でつくり出すストレスは、一般には、やる気を起こすために必要な、よいストレスということができます。
しかし、頑張っても、それが実現できるとは限りません。
受験で落ちてしまったらどうでしょうか。
欲求がかなえられなかったので、がっかりしてしまうでしょう。
努力が報われなかった怒りや悲しみなどが、ストレスとなることでしょう。
 
その挫折を乗り越えることができれば、そのストレスは一時的なものとして、解消できます。
その挫折にこだわって、ストレスが長く続いたときには、体にも心にもダメージを与えるストレスになってしまいます。
 
もともとは自分の内部から発する「ドーパミン(渇望)・ストレス」であっても、結果的にはダメージを与えるストレスになることもあるのです。
※外部からのストレスを「ノルアドレナリン・ストレス」、自分の内部からのストレスを「ドーパミン・ストレス」と呼んでいます。
「心も脳も元気になるストレス整理術! より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12とは…?
 
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12について