悩みがあったら、くよくよしていないで、とにかく外に出て行動する

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悩みがあったら、くよくよしていないで、とにかく外に出て行動する
 
同じようにストレスを受けても、ストレスを受け流すことができる人と、ストレスをためたり、持続しやすい人がいます。
 
それは脳の機能が違うというよりも、性格の違いが大きいのでしょう。
まじめで、几帳面な人がうつになりやすいといわれますが、そういう傾向はあると思います。
逆に、楽天的で、多少いい加減な人のほうがストレスを受け流すのがうまいようです。
 
持って生まれた性格はなかなか変えられないものですが、ものごとの見方、とらえ方、発想を変えることはできると思います。
精神療法の一つに「認知行動療法」というのがあります。
簡単にいえば、その人の認知や行動を変えることで、心の病気を治療しようというものです。
病気になりやすい人は、ものごとをネガティブにとらえる癖がついています。
そして、自分を責めたり人を責めたりしがちです。
認知行動療法」は、その人の考える癖を意識することで変えるようにする、あるいは行動から変えるようにするのです。
 
人の認知のし方、行動様式を変えるのは、とても難しいものです。
人それぞれ、性格やそれまで生きてきた行動パターンがあって、そこからなかなか脱することができないものです。
ですから、治療者の手を借りるわけです。
 
行動を変える、受け取り方を変える、考え方を変えるというのは、切り替えることです。
すなわち、「認知行動療法」とは、「切替脳」を活用しているということができます。
 
切り替えるためには、セロトニン神経を活性化することが基本です。
たとえば、何か悩みがあったら、くよくよ悩んでばかりいないで、とにかく外へ出て行動してみることです。
 
外をぶらぶら歩いているだけでは、悩みから離れることはできないかもしれません。
そんなときには、走ったり、泳いだりするなど、ちょっと体の負担になるきつい運動をするといいのです。
その身体的な苦しさのために、悩みから離れることができます。
泳ぎ終えれば、走り終えれば、また悩みがよみがえってくるでしょうが、少しだけでも忘れる時間を持つことで変わるのです。
 
そんなふうに、切り替えるための何か自分なりの方法を持つことが大切です。
もっとも手軽なのは外に出てウォーキングですが、ぶらぶら歩いているだけでは、なかなか悩みから離れられません。
できるだけ歩くことに夢中になる、つまり、頭を空っぽにするような歩き方をすることです。
そのためには、きついくらいの速足で歩く、自分の呼吸の数を数えて呼吸に集中するなど、いま自分がやっていることに集中するように心がけるのがよいのです。
 
いま行っていることに夢中になれば、とりあえず切り替えることができるのです。
「心も脳も元気になるストレス整理術! より」
 
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神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12について