江戸庶民の生活にはグルーミングがあった

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江戸庶民の生活にはグルーミングがあった
 
江戸庶民の生活のどこがいいのかといえば、やはり人情の交流があったのではないかということです。
人間の心がもっとも安らぐのは、人と人との交流なのではないでしょうか。
人間関係はストレスにもなるのですが、また癒しにもなるのです。
江戸時代の暮らしには、人情の交流、ここでいうところの「グルーミング」が盛んに行われる生活環境だったのではないかということです。
 
グルーミングとは動物同士の毛づくろいやノミ取りなどの癒し行為です。
グルーミングには自分自身に対して行うセルフグルーミングと他者に対して行う社会的グルーミングがあります。
 
自分自身に行うのは、たとえばネコが自分の体や顔をなめてきれいにするといったことです。
親ザルが子ザルのノミ取りをしたり、お互いに毛づくろいをし合ったり、ネコなど、親子でなめ合いをするという衛生的な意味もありますが、それ以上に、やさしく触れ合うことでお互いに気分がよくなり、癒しの効果があるのです。
セロトニンが増えて、ストレスが発散されるので。
 
人間の場合も、親子などのスキンシップは社会的グルーミングですが、大きな癒しの効果があります。
触れ合うだけでなく、近い距離での交流もグルーミングといえます。
 
仲間同士で一緒にお酒を飲んで憂さを晴らす、女性同士がお茶を飲みながらおしゃべりするのも、一種のグルーミング行為です。
また、夫婦が今日あったことをおしゃべりするのもグルーミングといえます。
 
銭湯やスポーツクラブ、温泉などで、大勢の人と一緒にお風呂やサウナに入ることもグルーミング効果があります。
温まるというお風呂本来の効果だけでなく、「裸のつき合い」といわれるように、裸という無防備な姿で他人と場を共有することが癒しにつながるのです。
 
つまり、江戸時代の生活環境は、空間的に狭いところに夫婦、親子が一緒に住み、人と人が身近で、近所との交流など、グルーミングが盛んに行われる環境にあったのではないでしょうか。
「心も脳も元気になるストレス整理術! より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12について