家族団らんは、もっとも身近なストレス解消法

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家族団らんは、もっとも身近なストレス解消法
 
生活の中で、もっとも身近なグルーミングは、家族の団らんです。
家族一緒に、フェイス・トゥ・フェイスで言葉を交わしながら、食事をとることが大切なのです。
そこでは、難しい議論をする必要もありません。
 
日本は伝統的に「家族の団らん」を大切にしてきました。
昔は、お父さんの食卓の場所が中心にあって、子どもたちも座る席が決まっていました。
そして、食事の時間にはみんなが顔をそろえないと、いけないという不文律があったものです。
それだけ親の権威もあったのです。
封建的に思えるかもしれませんが、そこにやはり意味があって、一緒に食事をすることによって、自然にフェイス・トゥ・フェイスのグルーミングが行われていたのです。
 
しかし、いつの頃からか、この家族の団らんが失われてきました。
たんに親の権威や封建制度が壊れただけではなく、家族のつながりを失うことにもつながってきたのです。
 
家族の団らんは、家族で親密にコミュニケーションをとらなければいけないなどと、大げさにとらえる必要はありません。
フェイス・トゥ・フェイスで向き合って一緒に食事をするだけでいいのです。
食事をするのですから、1時間も2時間もかかるわけではありません。
せいぜい30分程度でしょうが、それていいのです。
 
食事の間はテレビを消さなければならないなどと堅苦しく考える必要はありません。
テレビを見ながら、それを話題にして話してもいいのです。
 
いま、多くの家庭では、朝は家族それぞれ出る時間が違うので、朝食を食べない人も多いし、食べたとしても、食事時間はまちまちでしょう。
夕食くらいはみんなそろって食べたいものですが、ウィークデーは父親は仕事で帰りが遅い、子どもは塾などに通っているということで、夕食も一人ひとり別にとることになりがちです。
 
一人で食べることになれてしまったのか、学校で人と一緒に食べることができない子どもも出てきています。
人と一緒に食べること自体がストレスになるのでしょう。
 
一人ひとりで食事をとるのではなく、食事をとるときくらいは家族みんなそろいたいものです。
せめて週末、休日だけでも家族がそろって食べて、家族団らんを取り戻したいものです。
 
家族そろって顔を見ながら一緒に食べるだけでいいので、何も難しい話をする必要はないのです。
家族団らんというのは、もっとも身近なグルーミングなのです。
それだけでストレス解消になるのです。
家族のつながりを確認することもできます。
 
パソコンや携帯メールでコミュニケーションしても、ストレス解消にはならないのです。
それはフェイス・トゥ・フェイスでないと、グルーミングにならないからです。
 
※グルーミングとは、もともとは動物が「毛づくろい」することで、人と人との場合には、スキンシップをしたり、直接触れないでも、気持ちのうえで触れ合うことです。
ストレス解消の効果も大きいのです。
「心も脳も元気になるストレス整理術! より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
ビタミンB12について