高齢者の「孤独死」を防ぐには電話で声をかけあう

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高齢者の「孤独死」を防ぐには電話で声をかけあう
 
最近は、「孤立社会」とか「無縁社会」などといわれます。
それは高齢者だけではなく、若い人たちにも広がっています。
その背景には、人間関係が希薄化したこと、そして、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションが少なくなっていることが大きいと思います。
 
お年寄りの「孤独死」を防ぐには、血縁者がいるのであれば、離れて住んでいても、時々たずねる、たずねることが難しいのであれば、電話をかけるといったことで、防げるはずです。
また地域や福祉の人たちが定期的に「どうですか?」と、たずねて声をかけるといったことで、かなり防げるのではないでしょうか。
 
電話は、メールなどとは違い、直接声を聞くことができますから、じかに顔をあわせなくても、まだフェイス・トゥ・フェイスに近いコミュニケーションができます。
 
ですから、親と遠くはなれているのならば、時折電話をかけることです。
 
また、最近はペットセラピーなどという言葉もあるように、ペットを飼うことで癒されるということもあります。
それはまさにグルーミングです。
ことに一人暮らしの人などは、家に帰ったときに、ペットが待ってくれるというのは、家族がいるのと同じ効果があります。
そして、世話をするのは、それだけ愛情も必要ですし、手間もかかるので、適度なストレスにもなります。
 
家族でも、気の合わない相手と暮らしているよりも、ペットとの暮らしのほうが、いいかもしれません。
 
「孤立社会」「無縁社会」などといわれるようになったのは、生活の中にグルーミング、いわば触れ合いがなくなったからなのではないでしょうか。
別にスキンシップでなくても、言葉による触れ合い、お互いに表情を見合うといった触れ合いも少なくなっているのでしょう。
つまり、人間関係がなくなっているのです。
高齢になれば、仕事の人間関係もなくなり、近所やコミュニティ、趣味など社会的な付き合いが少ない人であれば、人間関係は家族だけになってしまいます。
その家族も子どもが自立し伴侶に先立たれれば、孤独は免れません。
 
そんなふうにして、人との付き合いがなくなれば、「もしも」のことがあれば、孤独死を迎えることにもなりかねません。
 
子どもが独立して、老後を夫婦二人で暮らしていれば、ほかに付き合いがなくてもまだいいでしょうが、伴侶を失えば残されたほうは、孤独になってしまいます。
女性のほうが年をとっても、近所のコミュニティや友人、あるいは子どもとその家族などと付き合うのはうまいようです。
それに比べると、一般的には、男性が残されると孤独になりやすいようです。
ですから、男性よりも女性の寿命が長いというのは、うまくできていると思います。
そうであっても、男性が奥さんに先立たれることもあるでしょう。
そんなときに孤立しないためにも、趣味やコミュニティなどを通じて、定年後の人間関係を築いておきたいものです。
「心も脳も元気になるストレス整理術! より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
ビタミンB12について