生活習慣病はコントロールできる-「負の生活習慣」から「正の生活習慣」へ-

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生活習慣病はコントロールできる-「負の生活習慣」から「正の生活習慣」へ-
 
◎3つのポイントに注意しよう
 
生活習慣病はいろいろな疾患の集合体であり、いずれも血液循環と深くからみあっています。
つまり、生活習慣病のすべてが、循環機能を低下させる方向に作用しているのです。
 
生活習慣病は若いころからの「負の生活習慣」の積み重ねによって発病するため、非常に治りにくい病気です。
とはいえ、次にあげる3つのポイントに注意すれば、上手にコントロールすることができます。
 
▼正の生活習慣病の積み重ね……濃い塩分食、喫煙、飲酒、高脂肪食の食べすぎも、運動不足、睡眠不足といった負の生活習慣の積み重ねが原因ですから、逆に正の生活習慣を積み重ねていけば改善されるはずです。
 
▼内服治療……かつての内服は「1日3回」と決まっていましたが、もともと生活習慣病は症状が少なく、痛くもかゆくもないのに内服を続けることにかなり抵抗がありました。
そうした抵抗感を軽くするために、また薬学の進歩によって、いまは「1日1回」の内服ですむようになっています。
もちろん、治療効果も向上しています。
 
▼メタボ(メタボリック症候群)……メタボと生活習慣病には共通点が非常に多く、その代表が、「メタボでは、検査値さえ正常ならば、健康人と同じ程度の健康度を保てる」というものです。
 
この言葉は、そのまま生活習慣病にも通じます。
高血圧の場合は、血圧値さえ正常ならば健康人と同じ、糖尿病の場合は、血糖値やヘモグロビンA1c値さえ正常ならば健康人と同じ、というわけです。
そうであれば、生活習慣病は不治でも難病でもありません。
 
ちなみに、生活習慣病にはいくつかの誤解があります。
たとえば、高血圧になると、一度、内服治療を始めたら、一生続けなければならないというものです。
そんなことはありません。
血圧値が正常にもどれば、いつでも内服を中止することができます。
ただし、減塩食や運動療法は一生続けてください。
「詰まらない破れない 血管を強くする本 より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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