高齢者はもっと肉食をしよう-「老化」という大仕事を成し遂げるために-

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高齢者はもっと肉食をしよう-「老化」という大仕事を成し遂げるために-
 
◎「これ1つでOK」という食品はない
 
時折、「循環改善食はありませんか」と聞かれることがあります。
残念ながら、循環を改善できる特定の食品はありません。
 
たとえあったとしても、食べつづけることは無理です。
なぜなら、私たちは好き嫌いがあるうえ、同じものを食べ続けていると飽きるからです。
 
いくら循環にいいといわれても、健康にいいといわれても、同じ食品を食べ続けていることはストレスになるため、かえって非健康的だといえます。
 
現在のニッポンは、「飽食国家」といわれます。
デパ地下やコンビニ、スーバーなどに行けば、それこそ食べ物があふれています。
「あれも食べたい、これも食べたい」という気持ちになって当然です。
 
この、「あれも食べたい、これも食べたい」という気持ちを生かして、偏食を防ぎましょう。
どんなに栄養価の高い優れた食品でも、そればかり食べていては、それこそ「ばっかり食」になって、栄養に偏りが生じます。
 
◎高齢者は粗食では健康になれない
 
血液のなかに乗せる栄養分は、なにか特定のものが選ばれるわけではありません。
心臓を出発する時点では、どこに行くかわかっていないのです。
また、臓器や器官によって、要求する栄養分も異なります。
 
となると、偏りのない、栄養バランスのとれた食事が大切になります。
ただし、例外があります。
高齢者の肉食です。『50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい!』(草思社)の著者である新開省二氏は、高齢者が適量の肉をとることに大賛成しています。
 
高齢者にしばしばすすめられるのが、「高齢者は仕事が少ない、だから食べ物には豊富な栄養は必要がない」という粗食健康法です。
 
しかし、高齢者は「老化」という大仕事を背負っています。
この大仕事を無事に成し遂げるためには、どうしても高エネルギー食品が必要です。
 
医師から特別の注意がないかぎり、高齢者はどんどん“肉食”をしましょう。
「詰まらない破れない 血管を強くする本 より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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