ビタミンとミネラルのはたらき⑥ ≪マンガン・・・統合失調症を防ぐ≫

イメージ 1
ビタミンとミネラルのはたらき⑥ ≪マンガン・・・統合失調症を防ぐ≫
 
マンガンについては、バランスがとりわけ大切になります。
多すぎても少なすぎてもいけません。
マンガンが井戸水や水道水などを通じて過剰に体内に入ると、甲状腺に蓄積して甲状腺肥大を起こすことはよく知られています。
マンガンを採掘する鉱山労働者は、鉱石の埃を吸うことにより、パーキンソン病に似た運動障害を起こすことが報告されています。
もっとも、マンガンは吸収されにくく、排泄されやすいですから、こうなるケースは稀なことです。
 
一方、マンガンが少なすぎれば、統合失調症などの心の病を引き起こすとされます。
すでに1917年には、マンガン統合失調症の治療に効果的なことがしめされています。
 
かつてニュージャージー精神研究所のカール・ファイファー博士は、心に病を持つ人がマンガン亜鉛を摂取することによって、その症状が改善することを報告しました。
同博士はまた、銅が過剰になると銅がマンガンと置き換わり、神経を連続的に刺激し精神状態が悪化することを発見しました。
 
また、マンガンがわずかでも不足すると、不眠症、ソワソワ、ひきつけ、高血圧などの症状があらわれやすくなります。
マンガンが豊富な食べ物は、緑茶や紅茶の葉、ノリ、小麦胚芽、貝類などです。
「食べ物を変えれば脳が変わる より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
筋肉や神経を動かすエネルギーをつくるのがB1神経伝達物質の生成にはたらくのがB6、そしてB12の役目は、神経細胞内の核酸たんぱく質などを合成したり、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

◆ビタミンB12の働き◆
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質をつくる働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流を良くする働き。
ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12