食べ方だけで糖尿病も改善
ゆっくり食べることは、ゆっくり呼吸し、ゆっくり生きるという、副交感神経が優位な生き方につながっていきます。
これらの病気に共通しているのは、血流が停滞し、血管に内皮が様々な形で傷つけられることです。
実際、こうした患者さんの自律神経の働きを数多く計測してきましたが、例外なく交感神経が優位になっていました。
要するに、ストレスによって症状を悪化させているのです。
それが現実であるにもかかわらず、問題は治療が投薬中心であるという点です。
クスリには症状を抑える効果があったとしても、対症療法に過ぎません。
血流の停滞を改善するには、生活習慣を改善し、副交感神経の働きを優位にしていく必要があります。
意外に思うかもしれませんが、自律神経のバランスを整え、むくみを取り除いていけば、生活習慣病の諸症状は、嘘のように改善していくのです。
その理由は簡単。
副交感神経には、ストレスによって収縮していた血管をゆるめ、血流を改善させる働きがあるからです。
たとえば糖尿病の場合、交感神経が過剰なままだと、食事のコントロールに取り組んでも、思うような改善効果は得られません。
生活習慣病なのですから、まずは文字通り生活習慣を見直し、もう少しゆったりと、副交感神経が優位な、血のめぐりがよくなる生き方にシフトしていく……食事のコントロールも投薬も、そうした切り替えによって、初めて効果が出てくるのです。
高血圧症にいたっては、まさに血管が収縮することで血圧が上がるわけですから、副交感神経を優位にすることが一番の対象といえます。
軽度の症状であれば、降圧剤に頼らなくても、かなりの割合で治癒していくでしょう。
どちらにしても、大事なのは生き方の見直しです。
血糖値や血圧がむやみに上がってしまうような生活スタイルに、まず目を向けてください。
仕事で無理をしているのなら、ほんの少しテンポを落とし、ゆっくりと食事をする時間を作るようにすることです。
心に余裕があったほうが能率は上がるのですから、これまでよりもラクに仕事を進めていけるはずです。
そうした工夫や心がけに治癒のカギがあることを理解せず、形ばかりの食事制限をしたとしても、うまくいくはずはありません。
問題を解決する方法は、案外と簡単なところにあるのです。
食事療法や投薬治療が悪いといっているわけではありません。
肝心のところが抜け落ちてしまっているため、うまくいくものもうまくいかない、そういっているのです。
物事の根本を考えていきましょう。
「人生を決めるのは脳が1割、腸が9割！ より」
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それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
一般にビタミンＢ群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
また、現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンＢ12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンＢ12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
ビタミンＢ12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
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