副交感神経を優位にするものを食べる-免疫力を高める食生活の基本-

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副交感神経を優位にするものを食べる-免疫力を高める食生活の基本-
 
130品目と言われるように、多くの種類の食物をバランスよく食べることが勧められますが、病気でない人はそれほど神経質になることはありません。
基本的には、食べたいと思うものは体が欲求しているのですから食べればいいのです。
 
ただし、それぞれの地域によって、気候風土、生活習慣が異なり、体が欲求するものは違います。
寒い地域では、寒さに耐えるために、脂っぽいものを必要としますし、熱帯地域では、体を冷やすようなフルーツをよく食べます。
 
日本といえば、温暖な気候で、それほど脂っぽいものも体を冷やすものもあまり必要はないのです。
もともと日本の気候風土に合った伝統的な食事は玄米菜食です。
玄米菜食は、代表的な副交感神経を優位にする食事です。
 
温暖な気候、温厚な日本人には、脂類など交感神経を優位にする食事よりも、玄米菜食など副交感神経を優位にする食事が合っています。
ことに現代人はストレスが多い生活を送らざるをえないので、どうしても交感神経を緊張させます。
ですから、副交感神経を優位にする食事でリラックスすることが必要です。
 
その副交感神経を優位にする代表的な食品として、その特徴から、「丸ごと食品」「食物繊維が多い食品」「発酵食品」「体を温める食品」「いやいや食品」と、5つに分類しています。
 
「丸ごと食品」……玄米、小魚、ごま、大豆、くるみなど。野菜や果物も皮も含めて丸ごと食べられるものは、できれば丸ごと食べたいものです。丸ごと食品は、生命維持に欠かせないさまざまな栄養素を無駄なく摂ることができます。
 
「食物繊維が多い食品」……キノコ、海藻類、根菜、野菜など。これらは便通をよくし、老廃物を排出してくれます。腸内で善玉菌のえさになって腸内環境をよくしてくれ、病気の予防にも役立っています。
 
「発酵食品」……乳酸菌、麹菌などの菌を活用してつくったチーズ、ヨーグルト、味噌、醤油、漬物、納豆など。菌の作用によって食品本来の栄養素が消化しやすく、栄養価の高い状態になっています。しかも、もとの食材よりも風味、うまみが増しています。納豆は、大豆を納豆菌によって発酵させてつくります。それによって、もとの大豆が持っていなかった風味や栄養分を多く含んでいます。
 
「体を温める食品」……しょうが、ねぎ、こしょうなど。低体温は病気になりやすいので、体温の低い人は冷えに注意しましょう。お風呂でよく温まることも大切ですが、飲食については、夏でも冷たい飲み物は控え、しょうがやねぎなど、体を温める作用のあるものをなるべく摂るようにしたほうがいいのです。
 
「いやいや食品」……梅干、酢、わさび、唐辛子など。酸味や辛味、苦味などがあるものです。慣れないうちは、口に入れると一瞬、不快な気分になります。
子どもがこうした食品が嫌いなのはそのためです。すっぱい、苦い、辛いなどというという味は、本来人体に有害なものの味です。そのために、体が有害物質が入ってきたと認識して、排除しようと胃腸の働きが活発になるのです。その結果、排出を促し、副交感神経が優位になり、免疫力を高めます。ただし、摂りすぎると、逆に交感神経優位になるので、少量でいいのです。
 
これらの食品は、基本的に副交感神経を優位にするものです。
若い人たちは意識する必要はありませんが、40代になったら食事を見直して、これらの食品を意識して、バランスのよい食事を心がけていただきたいものです。
「免疫力が上がる生活下がる生活 より」
 
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ビタミンB12は、葉酸とともに核酸の合成を助け、脊髄、胃腸の粘膜などで活躍します。
蛋白質核酸の生合成を推進しますので、免疫学的な効果、たとえば抗体(蛋白質]産生が強化されても不思議ではありません。
 
ビタミンB12の働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
 
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があり、実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめです。
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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