脳の覚醒度を高める四つのスイッチ

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脳の覚醒度を高める四つのスイッチ
 
サーカディアン・リズムは生体が持つもともとのリズムですが、それ以外にも、脳の覚醒度を高める四つのスイッチがあると考えています。
 
     五感:視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚を刺激する
     筋肉を動かす:こまめに休憩をとり、筋肉を刺激する
     カフェイン:コーヒー、ドリンク剤などもときには必要
     不安:「ある程度の不安」をあえてつくることで交感神経を刺激する
 
脳が覚醒しているということは、脳が休んだりせずに目覚めている状態ということです。
つまり、脳へ刺激を与えて、脳がよく働いている状態にすればよいのです。
 
脳へ情報を入れるところはどこかを考えましょう。
まず、視覚()、嗅覚()、聴覚()など身体の五感があります。
単純なようですが、五感が刺激されると、脳は覚醒しはじめます。
 
パソコンの画面から目を離して遠くを見る、冷たい水で手を洗う、アロマなどの香りをかいでみる、といった簡単なことでいいのです。
カフェインなどの刺激物を利用したり、軽い運動をする、少し歩くなどして筋肉を刺激するのも効果的です。
 
身体のセンサーを動かすことは脳の覚醒度を高めることに通じる、ということです。
 
ちなみに、朝起き抜けのお茶やコーヒーはカフェインの覚醒作用、臭覚の刺激といった点からも理に適っています。
ただし、カフェインが効くのは飲んでから90分後。
飲んだ直後に目が覚める気がしますが、けっこう時間がかかるのです。
だから逆算して、朝会社に着く頃にあわせて飲んでおくといいでしょう。
 
また、基本的に、快適さは必ずしも脳を覚醒しません。
心地よさは脳の覚醒を阻害することもある、と認識してください。
脳は放っておくと楽をしようとする性質なので、まわりに変化がないと休眠状態になってしまうのです。
 
たとえば、モニター監視のような動きの少ない仕事は、あまり暇だと眠ってしまったり、あるいは逆によけいなことをして事故を起こしてしまったりします。
 
新幹線の運転は自動化されていますが、運転士は速度、信号などを一つひとつ声を出して確認していると聞いたことがあります。
これは必要以上に自動化せずに、人間の仕事を残すことによって、ある程度の不安や緊張感をあえてつくっているといえます。
脳の特性を利用したやり方です。
 
一般に、不規則な音、不快な音などは脳を刺激します。
これは、「脳は変化に対応する」という特性によるものです。
茶店やファミレスで仕事や勉強をしたりする人は、無意識のうちにこの特性を利用しているのだと思います。
オフィスや自宅の静かな環境より、ちょっと騒がしい音があったほうが脳は活性化します。
 
いずれにしても、サーカディアン・リズムとのずれをつくらないような生活を送ることが大前提となります。
 
※サーカディアン・リズム(概日リズム)
体内時計という言葉を聞いたことがあると思います。
すべての生物は約24時間周期のリズムを持っているということです。
 
この生体リズムの基本となるものは、細胞の持っている時計遺伝子です。
全身の細胞にあり、それぞれが自律的に約24時間のリズムを刻んでいます。
 
24時間とは、ご存知のとおり、地球の自転に合わせた周期です。
人間はこの周期が約25時間と1時間長いので、太陽光を浴びるなどをして修正しています。
 
生体リズムの代表的な例としては、睡眠があります。
朝起きて夜眠くなるのはこのリズムのためです。
そのほかに体温変動、血圧、ホルモンの変動などがあり、これらの生命を維持する働きは1日の周期で変動しています。
この生体リズムを医学的に「サーカディアン・リズム(概日リズム)」といいます。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
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どのビタミンも老化を防止しますが、とくにビタミンB類はもっとも重要なビタミンとされます。
ビタミンB類には、ビタミンB1、B2、B6、B12ナイアシンパントテン酸、そして葉酸などが含まれています。
ビタミンB類は、1つが欠乏しているときには、他のビタミンも欠乏していることが多いようです。
 
食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
 
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
また、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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