ストレスを乗り越える心のシステム

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ストレスを乗り越える心のシステム
 
ストレスを受けたとき、身体だけでなく、心にも健康を保とうとする調節機能があります。
それは次の三つの方法から成り立っています。
 
     耐える―欲求不満(フラストレーション)耐性
欲求が何らかの理由で満たされない状態を欲求不満状態といいます。
そのような状態に置かれると、人は心の緊張を解消するため、さまざまな欲求不満反応を示します。
 
たとえば、他人に対する攻撃や破壊的行動をとるタイプ、反対に、赤ちゃん返り、甘えるなど幼稚な行動をとるタイプ。
また、現実逃避するタイプもいれば、欲求不満そのものが意識に上らないように無意識にセーブするタイプもいます。
 
一方で欲求不満におちいったとき、このような行動をとることなく、その状態に耐え、じっと我慢して待つことができる人もいます。
このような欲求不満に耐えうる能力あるいは乗り越える能力のことを「欲求不満耐性」といいます。
 
この能力は生まれつき備わっているものではありません。
幼児期からの生活環境が大きく影響します。
欲求不満耐性が育まれるには、まわりから愛情に恵まれ、自分に対しても肯定的なイメージを持つことが必要です。
周囲に我慢強くお手本となるような人がいたりすると、欲求不満耐性はよく形成されます。
 
どこの家庭でも、長男より次男のほうが忍耐強かったりしますが、この原則を考えるとよく理解できることです。
 
     かわす―自我防衛機制
自我防衛機制は、自分の心のありようをうまく形成させ、外からのストレスをかわすというやり方。
つまり、柔軟な考え方や対処が自然にできるような心のメカニズムです。
いくつかあげてみましょう。
 
・昇華……「テニスに打ち込んで失恋のショックを忘れる」など、抑えられた欲求をスポーツ・芸術などに向けて発散させる。あるいは、非社会的な欲求を、社会に受け入れられる価値のある行動へと置き換えること。
・合理化……イソップの寓話に出てくる「酸っぱいブドウ」のように、満たされなかった欲求に対して、自分に都合のよい理由をつけて正当化しようとすること。大人がよくする方法。
・逃避……「苦手なマラソン大会に出たくないから、風邪を理由に学校を休んでしまう」など、つらい現実に立ち向かって解決するのではなく、一時的に逃げて対処しようとすること。いわゆるズル休み。
・摂取……「自分の出身校から新聞に載る著名人が出た」など、他人の業績を自分のことと思い込んで満足すること(自我拡大)
 
     発散する―カタルシス
心の中にたまった欲求不満を言語化、行動化することで発散する方法です。愚痴をいう。やけ酒、やけ食いをするなど、日常よくしている方法です。
 
基本的にカタルシスとは、「精神の浄化作用」のことです。「心の中にたまっていた澱のような感情が解放され、気持ちが浄化されること」を意味しています。
 
この言葉は、アリストテレスの悲劇論から出た、「悲劇が観客の心に怖れと憐れみを呼び起こし感情を浄化する効果」を指す演劇学用語です。
 
最近では一般化して、「心の中にあるわだかまりが何かのきっかけで一気に解消すること」を指してカタルシスといいます。
 
ストレスで心が折れそうになったとき、あなたの心では無意識のうちに、この三つの調節機能が働いて、なんとか乗り越えようとしています。
それぞれの特性を利用して、自分のテクニックとして意識的に使ってみるのもいいと思います。
たとえば、「泣ける映画」を見てストレス解消をはかるなどです。
 
それでも乗り越えられないストレスの場合は、どうしたらよいでしょうか。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
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隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

ビタミンB12は、脳を正常に働かせるために必要な栄養素です。
飽食の時代にあって、私たちの脳は栄養不足状態です。
脳は大食漢、でも貯蔵はできません。
だから・・・
脳にはたえず栄養を与えることが理想なのです。
 
<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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