「かくれ低栄養」にご用心

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「かくれ低栄養」にご用心
 
「やせた人は、たくさん食べればいいことはわかった。でも、私は太っているから食べてはいけないはず」――実は、必ずしもそうとはいえないのです。
 
見た目が太っているからといって、栄養がたっぷりあるとは限らないからです。
太っていても貧血の人もいますし、糖尿病で貧血の人もいます。
つまり、糖尿病や肥満であっても、アルブミンやヘモグロビンの値が低い人――低栄養の人も少なくないのです。
 
一方で、太っていて栄養も過剰な人も、もちろん多くいます。
太っている人は個人差が非常に大きいのです。
 
おそらく太った人の多くは、カロリーをとりすぎないように、あるいは尿酸値が高いのでおいしいものは食べないようにというように、食事を切り詰めているのではないでしょうか。
 
そこが問題なのです。
食事の量や質を下げてしまうと、栄養の指標が悪くなる一方です。
それでいて、カロリーはなかなか減らせません。
 
「でも、食事を増やししたら、もっと太るんじゃないか」という人がいるでしょう。
 
確かに、カロリーを多くとって動かないでいれば太るかもしれません。
 
重要なのは、食べた分だけ、よく活動して消費するということなのです。
定量食べて、動いて消費するような生活をしないと、栄養素はどうやってもどこかで不足してしまうのです。
 
カロリーを消費したければ体を動かす必要があるのですが、それをしないで食事だけで調整しようとするからいけないのです。
じっとしていて食が細くて、という状態では栄養のバランスが保てません。
余剰のエネルギーが体にたまって糖尿病になっていながら、鉄分やビタミンのような栄養素が不足している例はいくらでもあります。
 
かつては、こんなふうにいわれていました。
 
「食べすぎで病気になることはあっても、食べないことで病気にはならない」
 
でも、それは誤りです。
 
食べる量をむやみに減らせば病気になるのです。
 
本当に健康的な体になりたいのなら、こう考えるべきでしょう。
 
「食べないで運動もしないと病気になるが、食べて体を動かせば健康になる」
 
基礎的な栄養は体に必要なので、食べ物を減らすとかえって低栄養状態となって体に悪影響を及ぼしてしまうのです。
 
人間が生きるためのエネルギーを得るためには、食べることがまず基本です。
動くためにエネルギーを得るのはもちろんですが、体を構成する成分をしっかり栄養からとらなくてはなりません。
50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい! より」
 
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   認知症とビタミンB12の関係の本当のところは?
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ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。
ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12葉酸
 
ビタミンが欠乏すると、記憶障害、無気力、集中力の低下、妄想、錯乱の症状が出ることは事実です。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。
認知症患者に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。
 
老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク(アミロイドβタンパク)合成、核酸合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、タンパク(アミロイドβタンパク)合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
さらに、ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経の働きを助けます。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経過敏などの症状が起こりやすくなるのです。
脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

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残念ながら現代社会に生きる私たちは、栄養的に見るとかなり厳しい環境に生きています。
まず、野菜は昔と変わらぬ色や形をしていますが、栄養価は、ずいぶん非力になっています。
今のニンジンは、50年前の8分の1から20分の1にまで低下していると言われています。
 
化学肥料や農薬などが使われ、ハウス栽培によって旬がなくなり、また、収穫後の輸送・陳列・保存、こうした時間の経過、さらに調理することで栄養価が消失します。
果実なども栄養価が未熟なまま出荷され、また畜産物や海産物も例外ではありません。
 
私たちは今の環境の中で最善の方法を模索するしかありません。
大切なのは、毎日、ちゃんと噛んで食べること。
よく噛んで食べることは脳の発達によい、ということは科学が証明しています。
まずは食事・生活習慣を見直し、「栄養価の補充」としてサプリメント(栄養補助食品)を活用してみてはいかがでしょうか。
 
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