「ターミネーター」になれない私たちはなぜ疲れるのか?

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ターミネーター」になれない私たちはなぜ疲れるのか?
「疲れ」は脳が発する危険信号
 
みなさん、「ターミネーター(ロボット)のような、疲れ知らずの肉体を持ちたいと思いませんか?
もし私たちが“疲れ知らず”になったら大変!
あっという間に故障してしまいます。
 
「疲れ」は、身に及んだ危険から私たちを守ってくれる、脳の防災センターの警報システムなのです。
 
ラソンをしていて、心臓にかなりの負担がかかっているのに、疲れなかったら、どうなるでしょう。
そのままのペースで走り続けて、心肺停止になってしまうかもしれません。
3日も寝ないで働き続けても疲れなかったら、どうなるでしょう。
そのまま働き続ければ、脳卒中から心筋梗塞になるでしょう。
 
疲労」とは脳の防災センターが、「これ以上、体を使うと故障しますよ。お休みなさい」と警告してくれる現象なのです。
 
年をとると疲れやすくなってくる一因は、脳内エネルギーの欠乏にあります。
老化などにより、脳内エネルギーが欠乏して、脳の疲労を感じる防災センターの警報システムが誤作動します。
 
「大して体を使ってもいないのに疲れる」「休んでも疲れがなかなかとれない」
 
このような疲れを和らげてくれるのは、脳内エネルギーを充填する「生活習慣の改善」です。
 
しかし、どうしても疲れたくない人には、不自然な方法があります。
この脳の防災センターの警報器のスイッチを切ってしまえばよいのです。
その方法が、覚醒剤などの薬物です。
 
覚醒剤を使用すると脳に作用して、疲労のシステムが麻痺します。
そのため、3日間寝なくても大丈夫な「ターミネーター」に変身できるのです。
その代償としては、廃人一直線か刑務所が待っています。
「もの忘れとウツがなくなる「脳」健康法 より」
 
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木枯らしと孤独が骨身に染みる秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになるといわれていますが、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのでしょうか?

 なんと季節の変化が引き起こすうつ病が存在するというのです。
エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に対応しにくくなった現代人。
季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気なのだそうです。

 「なかでも10月から3月頃にみられる冬季うつは、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質セロトニンが減ることによる脳の活動低下が原因と考えられています」

 うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
 
また、脳内の神経伝達物質であるセロトニンノルアドレナリンが減少したり、視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、原因として考えられています。
 
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、生活全般を見直してみることが必要です。
 
うつ症状の予防や軽度の場合の改善に役立つのは、ハーブの一種であるセントジョーンズワートです。
有効成分のぺルリフォリンに、脳内の神経伝達物質セロトニンを増加させる働きがあるため、おちこんだ気分を回復して、気持ちを適度に高揚させてくれます。
 
そのほかには、神経伝達物質セロトニンの材料となるトリプトファンや、セロトニンなどの生成に必要なビタミンB6・B12葉酸などのビタミンB群を補給します。
 
トリプトファンアミノ酸の一種で、牛乳や肉(赤身がいい)などのたんぱく質に含まれています。
ビタミンB6は、かつお、まぐろ、さけなどの魚類、牛肉、鶏ささ身、レバーなどに多く含まれています。
ビタミンB12はレバーや魚介類に、葉酸はレバーのほか、菜の花、モロヘイヤ、春菊など緑の濃い野菜に多いです。
また、イチョウ葉に含まれるギンコライドやケルセチンなどのポリフェノールは、脳の血液循環をよくして、脳を活性化します(お茶などでとるのがおすすめです)
 
 加えて、散歩など屋外で体を動かす機会を増やすと、気分のおちこみを軽減しやすくなります。
 
 ただし、軽度のおちこみだけでなく、うつの症状がみられるときは、まず病院で検査を受け、治療と並行して、これらの食事療法を行ってください。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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