逆境の時代に自分を強くするもの

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逆境の時代に自分を強くするもの
 
現代は、多くの人にとって非常に生きづらい時代だと思います。
 
先行きが不透明な中で、日々の難しい問題に対処していかなければいけない。
特に、これからの社会で活躍しようとしている若い世代の人たちにとっては、理不尽と言っていいような状態が続いていると思います。
感情を刺激されることも多いでしょう。
 
こういう時代に、もっとも大切と考えているのは次のようなことです。
 
●健康を失わないこと
●勤勉さを失わないこと
●仲間を失わないこと
●冷静さを失わないこと
 
これらを保っていれば、逆境の時代を乗り越えていけると思いますし、その中で一生の財産となる経験や実績、人脈をつくっていくこともできるでしょう。
 
今、生活のリズムが乱れている人は、まずはそれを整えることに力を注いで下さいる
 
できるだけ十分な睡眠を確保し、節約を心がけ、規則正しい生活を送ることは、もっとも間違いのない、しかもお金がかからない健康法です。
その上、生活のリズムを安定させることは、脳にやる気と集中力と感情の安定をもたらします。
 
また、目の前にある課題を大きな塊として見るのではなく、「これくらいならできそうだ」と思える小ささまで分解して、それをコツコツ解決していく癖をつけて下さい。
 
私たちは一見偉業のように思えることを、継続の力によっていつの間にか成し遂げているものです。
大きなやる気を出さなければいけないと考えるのではなく、「小さなやる気をたくさん出す」という考え方を持って下さい。
それが勤勉であるということだと思います。
 
それから今ある人間関係をもっと大事にして下さい。
 
私たちは、ともすると、初対面の人への気遣いを忘れない代わり、身近な人たちへの心配りを忘れてしまいがちです。
「自分は、周りの人たちがしてくれていることに気づいていないのではないか」ということを時々考え、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
 
そして、「理性的である」ということを常に心がけるようにして下さい。
 
それを支えるものは、健康な脳と体であり、日光を浴びて活動していることであり、抑制の力であり、情報を整理して思考を組み立てる力でもあると思います。
 
また、自分にとって価値があることを毎日一つでもこなしているという充足感も大事です。
 
難しい時代の中で、理不尽な目に遭うことも、思い通りにならないこともたくさんあると思いますが、自分をコントロールする力を失わないようにして下さい。
 
そうすることが、ダメな自分を変えていくことでもあると思います。
 
様々なことに失敗し、ダメな自分が嫌になることがよくあります。
毎日のようにある、と言っても大げさではないかも知れません。
 
 しかし、それはとても大事なことだと思っています。
 
 人間をダメにするのは満足感です。
「私は変わらなければいけない」と思わなくなったとき、その人の脳は若さを失っていくものだと思います。
 
 大切なのは、失敗して痛い目に遭っても負けないこと、ダメな自分を認めること、そして、変わろうとし続けることです。
 
 そのための強さを支えるのも、健康、勤勉さ、仲間、冷静さだと思います。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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