夏の食養

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夏の食養

1.夏の旬の食材と効果
日本の夏は湿気と暑さが特徴で消化器が疲れると夏バテを起こし食欲、体力、気力の低下を招きます。
元気で健やかに夏を乗り切るために内臓の働きを助ける食材を摂るようにしましょう。
旬の野菜は、きゅうり、トマト、ピーマン、しし唐辛子、枝豆、かぼちゃ、苦瓜、冬瓜。魚介類は、鯵、いさき、すずき、あなご、太刀魚などが旬を迎えます。
 
《しし唐辛子》
免疫力を高めてストレスに打ち勝つ食材。
ビタミンCが豊富。
また、体内に入ってビタミンAに代わるカロチンを多く含んでいます。
《トマト》
カリウムを多く含んでいますので体内の余分な塩分を排出し高血圧を防ぐ効果があります。
トマトの赤い色をつくるリコピンは「抗酸化作用」に役立つことが分かっています。
疾病に対する予防効果があること確認されています。
《ピーマン》
 ビタミンCや体内の活性酸素を取り除くカロチンが比較的多く含まれています。
 緑のピーマンに含まれているビタミンD葉緑素は、高血圧、動脈硬化の予防に役立ちます。
《きゅうり》
 栄養分は少ないのですが、利尿作用が高い野菜で体内の水分を出す働きをします。
《いさき》
 EPADHAの割合が高く、抗血栓に良い魚。
 白身でくせがなく良質なたんぱく質が豊富です。
《鯵》
 脂肪分が少なく、アミノ酸のバランスがとれた良質なたんぱく質が含まれています。
 EPADHAのバランスもとれて南蛮漬けにすると骨ごと食べられるので多くのカルシウムも摂ることができます。
《あなご》
 ビタミンAの含有量が多く、皮膚の粘膜を丈夫にし、最近の侵入を防ぐ働きがあります。
 
2.ビールをグィッと飲んだときの対策
夏は冷たいビールを喉を鳴らして飲む…というのが楽しみな方が多いと思います。
ビールは身体を冷やしますので、枝豆、塩辛、漬物、ポテトチップスなど塩分の多い食べ物、おつまみと一緒に飲むのが良いのです。
 
 身体を冷やすと様々な症状を引き起こす原因となります。
 
 塩辛い物は身体を温める効果があります。
塩分が気になる方もピールの利尿作用で塩分は排泄されるので心配はいりません。
健康的に夏のビールを楽しみましょう。
 
3.夏バテを防ぐ栄養のアドバイス
 夏バテを防ぐには、ビタミンB1を十分に摂って、エネルギー代謝を活発にすると良いです。
 
 豚肉、胚芽米、納豆など大豆製品に多く含まれています。
また、たんぱく質、ビタミンC等も抵抗力をつけるのに欠かせない栄養素です。
上手に食べ合わせてゆくようにしましょう。
 
4.夏のレシピ紹介
◆さっぱり和風ラタトゥイユ(2人前)
 ・トマト 2個 ・セロリ 1本 ・なす 2本 ・玉ねぎ 1/2個 ・にんにく 1片 ・オリーブ油 小さじ1
 ・しょうゆ 小さじ1 ・月桂樹の葉 1枚 ・かつお節 大さじ2 ・塩、こしょう 適量
 
  トマト、セロリ、なすは、ひと口大の乱切り、玉ねぎは1cm程度の角切りにする。
  鍋にオリーブ油と潰したにんにくを入れて弱火でにんにくの香りが出るまで炒める。
  鍋に①の食材を加え、しんなりするまで炒める。月桂樹の葉かつお節、塩、こしょうを加え、蓋をして最初は強火~沸騰したら弱火で10分煮込んで完成。
 
栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分