脂質を健康的にとるキーワードは、オメガ3系脂肪酸

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脂質を健康的にとるキーワードは、オメガ3脂肪酸
 
悪玉コレステロール中性脂肪とイメージのよくない脂質ですが、これもわたした私たちの生活には欠かせない三大栄養素1つです。
健康的に脂質をとりたいものです。
そのためには、まず脂質の種類を知る必要があります。
キーワードは「オメガ3脂肪酸」です。
脂質は大きく分けて次の2つに分類することができます。
 
牛、豚、鶏など陸上に住む動物の肉に多く含まれる。常温で固まる。
植物、水中に住む魚や海生哺乳類の肉に多く含まれる。常温で液体。
 
 常温で固体か液体かで見分けがつきますから、判断がつきやすいですね。
たとえばラーメンの冷えたスープに浮いている白い脂肪は飽和脂肪酸ということになります。
なお、脂肪酸とは、脂質を作っている成分のことです。
不飽和脂肪酸は、不飽和結合(二重結合)があるかないかによって、さらに次の2つに分けられます。
 
<一価不飽和脂肪酸
オリーブオイルなど
<多価不飽和脂肪酸
アルファリノレン酸リノール酸など
 
多価不飽和脂肪酸はさらに2つに分類できます。
 
<オメガ6脂肪酸
サラダ油、紅花油、コーン油
<オメガ3脂肪酸
魚介類の油、アマニ油、シソ油、エゴマ
 
オメガ3系の中には「EPA(エイコサペンタエン酸)や「DHA(ドコサヘキサエン酸)も含まれています。
 
1970年代にグリーンランドで行われた疫学調査によると、イヌイット系の住民には虚血性心疾患(狭心症心筋梗塞)5.3%と非常に少なかったのです。
同時に行われたデンマーク本土での調査では、34.7%でした。
この差は歴然ですね。
 
イヌイットの食生活には、新鮮な野菜や果物はほとんどありません。
常識的にいえば、心疾患などの血管病は多いはずです。
この疑問に対して、さらに調査が進められました。
 
 そこで注目されたのが、摂取している脂質でした。
 
 デンマーク本土の人たちが、牛、豚、鶏といった陸生動物の肉からタンパク質や脂質をとっているのに対して、イヌイット系の人たちは魚介類、
アザラシ、オットセイなど海に棲む魚や哺乳類から脂質を摂取していたのです。
 
 陸生動物の脂質は飽和脂肪酸、海生動物の脂質は不飽和脂肪酸の中のオメガ3脂肪酸です。
 
 その後も各国でいろいろな調査が行われ、オメガ3脂肪酸には脳梗塞をはじめとする血管病を防ぐ効果があることが次々と確認されました。
 
日本でも同様の調査が行われ、オメガ3脂肪酸を多く摂取した人は心筋梗塞65%も減少したという結果が得られました。
 
軽い脳梗塞や隠れ脳梗塞の跡が発見された人は、積極的にオメガ3脂肪酸をとることをおすすめします。
「隠れ脳梗塞は自分で治す より」
 
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「老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分」
すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえで、もっとも重要なビタミンとされています。
また、老人性認知症患者の脳にはビタミンB12が不足しているという報告もされています。
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。
超高齢社会を目前とした今、元気でイキイキと年を重ねるためにビタミンB12に注目していただきたいと思います。