「口」ストレッチで唾液豊かな口に

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「口」ストレッチで唾液豊かな口に
 
問題は、いかにして口の中を潤すか、です。
 
一説では「ドライマウスの患者数は800万人」ともいわれていますが、これはドライアイの患者数から推測した数です。
つまり口の乾きはまだ疾患として扱われていないため、正式な統計数値はないのです。
 
なぜ今、口の乾き、つまり唾液の減少を訴える人が増えているのでしょうか?
 
断定できる原因には、がんの放射線治療により唾液腺が機能しなくなった場合と、シェーグレン症候群という自己免疫疾患による場合があります。
 
しかし、それら以外は明確な原因が特定できず、加齢、更年期、ストレス、生活習慣、薬の副作用といったさまざまな要因が複合的にからんでいる、と考えられています。
 
たしかに一般的にいえば、唾液は加齢とともに分泌量が減っていきます。
男性の場合、ゆるやかに減っていきますが、女性の場合は、更年期の頃に、自律神経の乱れからガクンと減ることもあります。
 
また、ストレスによって自律神経の交感神経が優位となっているとき、唾液の分泌は抑制されます。
 
生活習慣―一般的に、その具体内容として、不規則な生活、噛まない食生活、喫煙などが挙げられます―によって唾液の分泌が低下する点は、脳卒中の患者さんの口の中を診察し続けた実感と重なります。
 
抗うつ剤精神安定剤睡眠薬、降圧剤など、多くの薬の副作用として、唾液の分泌量を減少させることが知られています。(専門家は「口渇」と呼んでいます)
 
諸説あるところですが、「食べる」機能が衰えることと、ストレス、薬の副作用に注目しています。
 
「食べる」機能がおろそかになると、食事による刺激を得にくくなり、唾液の分泌が減るからです。
 
ストレス、薬の副作用も、唾液には大きなマイナスとなります。
 
もちろん、不規則な生活、噛まない食生活、喫煙といった生活習慣が唾液の分泌を減らしていることは、間違いないでしょう。
しかし、この点を協調したくありません。
 
それは、
「規則正しい生活を送りましょう」
「朝夕逆転の生活はやめましょう」
「お酒の飲みすぎはいけません」
「食べ物の好き嫌いはよくないです。固いものも食べましょう」
「タバコは百害あって一利なし」
 
などといった説教は、すでに自分のスタイルを確立している立派な大人たちにとって、受け入れがたいものだと知っているからです。
 
たしかなことは、唾液が増えれば、口の中だけでなく全身が健康になる、ということです。
 
口の機能には、「食べる」「話す」「呼吸する」「表情表出」という4つがあります。
 
唾液の分泌量を増やしたいのなら、薬の摂取を控えて、あとは、なんでも食べればいい、話せばいい、深く呼吸をすればいい、表情豊かに暮らせばいい。
 
たしかに、そうすれば自然に唾液の量は増えるでしょう。
 
しかし、そうしたアドバイスは、生き方の押し付けになりかねません。
 
誰でも、食べ物の好き嫌いのひとつやふたつはあるでしょう。
 
ひとり静かに瞑想して過ごしたい人だっているでしょう。
 
みなさんの生活スタイルに注文をつけたくありません。
 
ただ、「口」ストレッチという簡単な所作を、いつもどおりの生活に取り入れることを提案したいのです。
 
「長生きは「唾液」で決まる! より」
 
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