手足の動きで脳の状態がわかる

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手足の動きで脳の状態がわかる

私たちの手は、しなやかに自由に動かすことで外傷から身を守っています。
また、指先や手のひらは、かたいつめや皮膚で保護され、外面的にしっかり保護されるとともに、知覚によっても危険から守られています。
知覚は、人体において身を守るために重要な役割を担っています。
そして、大切な部分の知覚がきわめて敏感になっており、たとえば、目の結膜の知覚は、危険を回避するためにとても鋭敏にできています。
 
同様に、手先の感覚もとても敏感で、熱さや冷たさ、痛みの際にはきわめて素早い動きで危険を回避します。
 
手は、第二の脳とも呼ばれ、最も脳と密接に結びついている部分です。
脳に伝わる刺激も強く広範囲に届きますから、それだけ脳の障害や老化、疲労などの状態変化が手の運動にあらわれやすくなるのです。
 
つまり、手をよく動かせば、脳の状態もうまくコントロールでき、手の動きから、隠れ脳梗塞が脳のどの部分に発生しているかを予測することができるのです。
 
一方、足は手とは別の意味で重要なものです。
 
私たち人間は、二本足で歩くことによって、二つのすばらしい能力、すなわち手を器用に使うことと頭の重量をふやすことを得ることができました。二本足でバランスよく立つことは、姿勢反射といい、脳にとってひじょうに大切な刺激となるのです。
 
たとえば、私たちは、眠くてたまらないとき、たとえ明るくてうるさい環境におかれていても、またひっぱたかれても、そのまま寝ていることができます。
 
しかし、電車の中で立ったまま、いつの間にか眠ってしまったときはどうでしょう。
急にひざからガクッと力が抜けて倒れそうになったことはありませんか。
 
このように、立つことによる脳への刺激は、ひじょうに大きいことがおわかりになるでしょう。
ましてや、歩くということは、無意識のうちに脳基底核や小脳を鍛え、自律神経系(内臓を支配する神経系統)の状態をよくする働きがあるのです。
足の裏はとても厚い皮膚でできているにもかかわらず、細かい刺激にも敏感に反応することからも、納得できます。
 
ところが、二本足で歩くというすばらしい能力も、加齢や運動不足によって負担となってくるものですが、できるだけ積極的に歩くよう心がけることで、脳を活性化することができるのです。
 
ふだんから手先をじゅうぶん動かしたり、できるだけ歩いたりすることにより、脳の血流が高まり、脳血管障害を強力に予防することができます。
「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」
 
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「老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分」
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。