ベストのエネルギー源は「スローリリース」の糖類

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ベストのエネルギー源は「スローリリース」の糖類
 
脳のガソリン、ブドウ糖の補給のしかたから見ていきましょう。
 
糖類、タンパク質、脂肪といった三大栄養素はどれも、酵素のはたらきで燃焼し、最終的にエネルギーをつくることができます。
ですが、ベストの燃焼は断然、糖類です。
 
それは、タンパク質や脂肪が燃焼すると、窒素や硫黄を含んだ有毒物質が体内に蓄積するからです。
この有害物質はいわば「煙」のようなものです。
無煙のクリーンエネルギーは、糖類だけなのです。
 
ですが、糖類のなかでも優劣があります。
燃料となるブドウ糖を血液中にゆっくり放出する、「スローリリース」の糖類がベストです。
 
スローリリースの糖類の代表は、野菜、豆類、全粒粉です。
これらの食物の主成分は、あまり精製されていないデンプンですから、酵素によってブドウ糖がゆっくりと血液中に放出されていきます。
 
フルーツからの糖類である果糖も、白砂糖や精製されたデンプンよりもブドウ糖に変換されるのに時間が長くかかりますから、スローリリースとなります。
 
一方、白砂糖に代表される高度に精製された糖類を大量に含む食べ物は、脳の快適運転に芳しくないですから、摂取をできるだけ控えるのがよいでしょう。
それは、まず第一に、高度に加工することにより、食べ物から甘さだけを抜き出し、残りの微量栄養素を捨て去っているからです。
 
そして第二に、白砂糖、ブドウ糖、シロップなど、高度に精製された糖類はどれも、食べた直後に血糖値を急激に上昇させる「ファストリリース」であるからです。
 
血糖値が急激に上昇すると、身体は、まずブドウ糖を細胞内に取り入れて燃料としてつかいます。
しかし、細胞が燃焼を必要としていないときは、ブドウ糖は筋肉や肝臓にグリコーゲンとして、つぎに脂肪として貯蔵されます。
つまり、急激な血糖値の上昇は肥満の原因になるのです。
 
しかも、フルーツや野菜などと異なり、白砂糖からはビタミンやミネラルの90パーセントが取り除かれています。
糖類を燃やし、エネルギーに変換するのは酵素のはたらきですが、酵素がはたらくにはビタミンやミネラルが欠かせません。
もしビタミンやミネラルが不足すると、酵素がはたらかず、エネルギーがつくられませんから、消費されることもありません。
ですから、エネルギー不足となって元気が出ないし、集中力も欠如してしまいます。
そのうえ、余ったカロリーが脂肪となってお腹のまわりに蓄積します。
 
ちなみに、フルーツでもグレープやデーツ(ナツメヤシの実)は純粋なブドウ糖を多く含んでいますから、他のフルーツよりも迅速に血糖値をあげます。
一方、リンゴは果糖が多いためスローリリースとなります。
 
バナナはブドウ糖と果糖のどちらも含むので、血糖値をかなり速く上げます。
しかし、すべてのフルーツに含まれる多くのファイバーが、酵素によるデンプンの分解を妨げるため、ブドウ糖を放出するスピードはそれほど上がりません。
「食べ物を変えれば脳が変わる より」
 
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一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。

ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 
シナプス形成に必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
 
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