ビタミンとミネラルのはたらき② 《ビタミンB2(チアミン)、ナイアシン(B3)、パントテン酸》

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ビタミンとミネラルのはたらき② 《ビタミンB2(チアミン)ナイアシン(3)パントテン酸
 
≪ビタミンB1(チアミン)・・・頭が冴え、元気が出る≫
 
ビタミンB1ブドウ糖からエネルギーを生産する酵素を助けます。
そのため、ビタミンB1が不足したときに最初にあらわれる症状は心と体の疲れです。
ビタミンB1不足の人は注意力や集中力が長続きしません。
 
ビタミンB1は、豚肉、玄米、胚芽米、ノリ、タラコ、ワカサギ、サバ、ヤツメウナギ、ヒマワリの種などに豊富です。
精白米にはB1が入っていますが、ご飯を炊く前に米を研ぐ際にほとんど流出してしまいます。
このため、B1は非常に不足しやすいのです。
 
ナイアシン(3)・・・心の病に効果的≫
 
心のはたらきを左右するビタミンのうちでいちばん有名なのが、ナイアシンです。
ナイアシンが発見されたのは、欠乏によって心の病、下痢、浮腫を起こすペラグラという病気が発生したためです。
 
エイブラハム・ホッファーとハンフリー・オスモンド両博士による統合失調症治療の徹底的な研究によって、1日数グラムのナイアシンを摂取することで症状が改善することが判明しました。
ナイアシン1日摂取所要量はわずか18ミリグラムですから、これがいかに大量であるかがわかります。
 
心の病が治るだけにとどまりません。
毎日11ミリグラムのナイアシン摂取によって、若い人も高齢者も記憶力が1040パーセントも上昇したことが報告されています。
 
ナイアシンは、レバー、玄米、マグロ、ホタテ、タラ、牡蠣、イカ、焼豚、アヒルなどに多く含まれます。
 
パントテン酸・・・記憶力を高める≫
 
パントテン酸もまた、記憶力を高める物質として知られています。
ストレスホルモンのコルチゾールや記憶物質アセチルコリンの生産にも欠かせません。
フォスファチジルコリンといっしょに摂取すると、記憶力が高まります。
 
パントテン酸の豊富な食べ物には、酵母、ピーナツ、豆腐、ネギ、ブロッコリー、白魚、ニシンがあります。
「食べ物を変えれば脳が変わる より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

 また、
シナプス形成に必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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