【認トレ】計算力を高める「ナンバー計算トレーニング」

 
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【認トレ】計算力を高める「ナンバー計算トレーニング」
 
■計算能力は認知症の診断基準のひとつ
計算能力はかなり早い段階から、歳を重ねるにつれて少しずつ落ちていく知的能力です。
 
認知症や、「ちょいボケ」にあたる前段階の軽度認知障害を診断するときには、「MMSEテスト」などのペーパーテストが行われます。
その中には、「100引く7はいくつ? その結果から、さらに7を引くといくつ?」といった、簡単な計算問題がいくつか含まれています。
 
つまり、計算能力は脳機能全体のバロメーターのひとつとして利用できるのです。
 
このMMSEテストの計算問題は、健康な成人であればまず間違えることはないレベルです。
しかし、高齢になるにつれて間違える人が増えていきます(この段階こそが「前・軽度認知障害」です)
そして、一定以下の割合でしか答えられなくなった段階で、脳の画像診断の結果などと合わせ、認知症と診断されるのです。
 
ですから、逆説的に言うと計算能力を鍛えれば認知症や軽度認知障害と診断されにくくなります。
もちろんテストだけを通過できるようになっても意味がありませんが、計算能力を鍛えれば、ある程度はその他の能力を維持することにもつながると思われます。
その計算能力を鍛えるために適している認トレが、「ナンバー計算トレーニング」なのです。
 
■別のことをしながら、すばやく計算する
この場合の「ナンバー」とは、自動車のナンバープレートに記載された4つの数字のことを言います(「所沢・な」とか「湘南・わ」などの文字部分はここでは無視します)
 
たとえば散歩をしながら、道路ですれ違う車のナンバープレートの数字をまずは一瞬で覚え、車がとおりすぎてから、そのナンバーを声に出して言えるかを確認してみましょう。
これは、短期的な記憶を司る「即時記憶」や「近時記憶」を鍛えることにつながります。
 
細い路地であれば、車もゆっくり走っていますから比較的簡単に覚えられますが、少し大きな道路なら速度も出ていますし、次々に車がやってきますから一瞬でナンバーを覚えなければなりません。
 
声に出して言うだけの時間がなければ、頭の中でそのナンバーを強く意識するだけでもよいでしょう。
 
それが苦もなくできるようになったら(あるいは、覚えるだけでは簡単すぎる場合には)、パッと見て覚えた4つの数字をすべて頭の中で足し算し、その答えを声に出してみましょう。
 
車が現れるタイミングはランダムなので、機械的な暗算になりすぎないのもメリットですし、次々に車がやってくるときなどは能力の限界を試されている感覚も味わえます。
自然にメリハリを付けられるので、飽きにくいことが利点です。
 
数学好きの方で、足し算では簡単すぎるという場合には、左から順番に引いていったり、あるいは掛け算と足し算を組み合わせるなどして、自分なりにアレンジして難易度を調整してみてください。
 
動かずに行うのではなく、歩きながらさらに計算を行うことで、脳内のさまざまな領域を同時に刺激できます。
 
こうした別々のことを同時に行う動作、いわば「ながら動作」は、認知症の予防に大きな効果があるとされているので、そうした効果も期待できます。
 
なお、車の運転をしながら、すれ違う対向車のナンバーに対してこのトレーニングを行うこともできますが、この場合には、当然ながら運転が疎かにならないよう十分注意してください。
認知症予防トレーニング「認トレ」一生ボケない!38の方法 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
 
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
 
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 
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