【認トレ】毎日の「漢字ドリル」で認知機能が改善する
■患者さんでも効果が確認できている
理系の計算ドリルなどは趣味に合わないという方、あるいは、逆にひととおり計算ドリルをやり終えてしまって、何か別のものを始めたいという方には、漢字ドリルによるトレーニングもお勧めです。
漢字ドリルに関しては最初は簡単なものから始め、しだいに難易度を上げていくようにするのがよいでしょう。
患者さんにそのようにして取り組んでもらうと、しだいに認知機能の改善が見られるケースが多いことを確認しています。
計算ドリルと同じように、高齢者向けの商品や子供向けの商品がさまざまなところで市販されていますので、教材としてはこれらを利用するといいでしょう。
■漢検受験を最終目的にすると効果的!
注意としては、ササッと行書で走り書きせずに、きちんと止めや払いを意識しながら、しっかりと楷書で書くことが挙げられます。
仕事や日常生活でメモをとったりするときには、漢字を行書で自己流に書き直していることが多いので、あらためて楷書で漢字ドリルを進めていくと「ん、こんなところに点があったかな? なかったような気がするのだけど……」と、自分の記憶を一つひとつたどりながら進められます。
あるいは書き順についても、多くのケースで長年、自己流で間違えて覚えてしまっている文字が発見されるので、「あ、そうか! これは、こっちが先なのか……」と、新鮮な驚きを得ることができるでしょう。
また、漢字については「漢検」という資格試験があり、この資格取得を目標にすることもよいでしょう。
試験に向かって集中的に勉強をし、受験の申し込みをして試験会場まで出かけ、緊張感の中でテストを受けるといった一連の行動は、認知症予防に有効な社会的活動の要素をたっぷり含みます。
毎日ドリルに取り組むモチベーション維持のためにも有効ですから、ぜひ、漢検の受験を目標にしてみましょう。
初心者レベルから超上級レベルまで、漢検には難易度がさまざまに用意されているのも嬉しい特徴です(計算ドリルについても、同じような「数検」資格の受験を目標にするとよいでしょう)。
■時間制限を設けると集中力アップ
なお、患者さんに計算ドリルや漢字ドリルを行ってもらうときには、10分や20分の時間制限を設け、その中で1枚なら1枚のドリルを最後まで行ってもらうようにしています。
限られたものを限られた時間内で行うことで、集中力をアップさせる効果が期待できるからです。
自分で行うときにも、家族の人に時間を測ってもらうなどして制限時間を設けて取り組むようにすると、同様の効果を狙えます。
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脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
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