こんなところに気を配りたい初期の兆候

イメージ 1
こんなところに気を配りたい初期の兆候
暮らしの中で気づく、お年寄りの変化。
たとえば、こんなことが起こっていませんか?
しまい忘れや置き忘れがふえる、なんでもなくできた家事に失敗するようになる、同じことを繰り返す・・・・・・。
 
≪前とは違う行動をする、投げやりになる、人柄が変わったように見える≫
 
認知症というと、徘徊や妄想、不潔行為などがクローズアップされますが、このような症状があらわれるのは病気がかなり進んでから。
 
もっと前の、始まりの段階で、家族など周りの人が気を配り、注意して見ていきたい「変化」には、どのようなものがあるでしょう。
 
患者さんの身近にいて、家族が感じとった初期の症状には、「同じことを何度も言ったり聞いたりする」「物の名前が出てこなくなる」「以前のような興味や関心が失われる」などが多く見られます。
 
年をとれば、誰にでも多少はあらわれるこのような現象は、認知症によるものなのか判断がつきにくいのですが、病気に気づく一つの目安といえるでしょう。
日常生活の中であらわれる認知症の初期の兆候を、もう少し詳しく見ていきます。
 
●話に「あれ」「それ」が多くなる
 
年をとれば記憶力が減退しますから、物や人、場所などの名前を忘れてしまって「あれ」「それ」「あそこ」などの代名詞が多くなります。
それだけなら、年相応の健康的な物忘れです。
 
気をつけたいのは、「あれ」「それ」だけでなく、上の空のような、話の内容にそぐわないピンとはずれの受け答えをするようになったときです。
 
たとえば、孫の名前をなかなか覚えられなかったり、思い出せないだけでなく、孫の顔を見て「この子、だれ」と言うようになったら認知症と考えられます。
 
●人柄が変わったように見える
 
いままで持っていた“その人らしさ”がなくなって、まったく別の人格があらわれたように見えます。
それまで穏やかな人格だったのが、意味もなく怒るようになったり、人の悪口を平気で言うようになる。
陽気で笑顔の絶えなかった人が、あまり笑わなくなり、困ったような不安そうな表情を見せる。
全体に活気がなくなり、表情が乏しくなる、というような変化です。
 
●関心がなくなり、投げやりになる
 
物事に対して、関心や興味を失ったように見えます。
 
丹精していた盆栽を枯らしても平気でいたり、好きだったテレビも見なくなる、打ち込んでいた趣味をやらなくなる、といったこともあります。
生活面では、前はこざっぱりと片づけていた部屋を乱雑なままにしたり、やりかけの家事をそのままほうっておく、料理をしたがらなくなる、といったこともあります。
 
●どことなく、だらしなく見える
 
外出先でも化粧をしない、髪の毛がぼさぼさでも気にしない、洋服の着方がだらしないなど、おしゃれに気をつかわなくなってきます。
また、不精ひげを生やしたままだったり、そり残したり、入浴をおっくうがったり、歯を何日も磨かないなど、身づくろいや清潔への意識がなくなっていきます。
 
●失敗が多くなり、言い訳をする
 
たとえば、主婦の場合、料理の味つけが変わったり、鍋を火にかけっぱなしにしたり、砂糖と塩を間違えるなど、手慣れていた料理に、それまでなかった失敗が多くなります。
男性では、簡単な計算を間違えたりします。
 
こうした失敗に対して、電話がかかって中断したから、うっかりしてなど、言い訳をするのはよくあることです。
 
しかし、その言い訳が、「誰かが塩と砂糖を入れ替えたから」「鍋を火にかけた覚えはない」というような、明らかな間違いや、ウソや、人のせいにするような形になると、認知症を疑ったほうがいいでしょう。
 
●人づきあいを避け、閉じこもる
 
親しかった友人と会おうとしなくなったり、冠婚葬祭などの大切な行事も、おっくうがって欠席するなど、人づきあいを避けるようになります。
 
また、外に出かけることをいやがり、家に閉じこもりがちになることもあります。
いままで社交的だった人が、このような様子を見せるようになったら、見すごさないでください。
 
●同じことを言ったり、したりする
 
何度も同じ話を繰り返したり、聞いたばかりのことをまた聞き返したりします。
動作を見ると、同じ場所を行ったり来たりする、引き出しを意味もなく開け閉めする、といったことが目立つようになります。
「明日は○○に行くんだね」「△△さんからの手紙、そこに置いたよ」というように、何度も確認するような行動もあります。
 
認知症になると、記憶する、物事を認識する、会話をする、見分けるといった機能に支障が出てきます。
 
いろいろなことが不自由になっていく自分を、お年より自身も感じています。
そのため、不安になり混乱しています。
怒る、言い訳をする、人を避ける、同じことを繰り返すといった、いままでと違う行動は、このような不安や混乱のあらわれということもあるのです。
また初期は、うつ状態もよく見られます。
 
家族は、「何か違うという感覚」を大切にして、お年寄りの日ごろの様子に気を配ってあげてください。
認知症アルツハイマー病 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
 
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
 
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 
詳細はこちらへ

縁処–endokoro- Yahoo!