在宅ケアのための家族の心構え② 介護者の健康を守るには人の手を借りる、息抜きをする

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在宅ケアのための家族の心構え② 介護者の健康を守るには人の手を借りる、息抜きをする
認知症の人の気持ちを理解すると、だんだん介護のコツがわかってきます。
心身が不調だと介護にも影響していきます。
たまには愚痴を吐き出し、息抜きをすることも必要です。
 
≪介護者の健康を守るには人の手を借りる、息抜きをする≫
 
お年寄りの介護を支えるのは、家族の健康です。
それも、体と心の両方の健康です。
ですから「息抜きをする」コツや、「人の手を借りる」コツは、ぜひ身につけてください。
 
在宅介護をしている人にとっての「心構え」とは、自分の身は自分だけのものではない、ということに尽きると思います。
 
応援する周りの人たちも、手を貸せるところはぜひフォローして。
何度も述べますが、在宅介護は一人でやろうとしたら、遅かれ早かれ、いずれ立ち行かなくなります。
 
●割り切りも必要
お年寄りの状態にもよりますが、一日中べったりとお世話をするのが、いい介護とは限りません。
 
日課を決め、ときには息抜きをする時間をつくりましょう。
・何から何まで、完璧を望むと、長くはつづけられません。やるべきことと、省略してもいいことを振り分けて、少々の不備には目をつむることです。
・エネルギーは、一度に使い果たさず、小出しにしましょう。
・たまには気分転換をします。それがエネルギーの充電にもなります。趣味やショッピングなどで、ストレス解消をはかるのも大切です。
 
●胸のうちを吐き出せる人を持つ
苦しいとき、安心して愚痴を話せる人間関係をつくっておきます。
どんなことを言っても、他にもれる不安のない相手を持つのです。
そういう人は、自分の苦労もわかってくれるはずです。
また、感情的にわだかまりがある場合は、お年よりも含め、家族みんなで話し合いましょう。
そういうときは、客観的に判断できる第三者を間に入れることも大切です。
 
●助けの“受け上手”になる
介護者は、お年寄りを家に閉じこめ、一人で背負わないこと。
心を開き、家を開き、人手をどんどん借りることです。
こういうときに差し出される手から、貴重なネットワークができることもあります。
 
・他の家族(兄弟姉妹)や親戚の人たちは、決められた役割分担は必ず守りましょう。ただし、現実に合わない分担は、いつでも検討できる柔軟性も必要です。
・兄弟姉妹は、週に1回くらいは、介護者と交代するなどの協力はぜひ心がけてください。そのとき、介護のやり方などを安易に批判したり、あげつらったりするのは控えることです。
介護保険など、社会制度については勉強をして、積極的に活用しましょう。
 
●自分の健康管理をする
介護者に多い不調は、腰痛、肩こり、頭痛、不眠、血圧の上昇など。
 
心身に疲れがたまっていたり、精神的に不安定な状態では、長い介護には耐えられません。
 
・腰痛や肩こりは、軽いうちに運動で解消。気軽にできる散歩や、簡単なストレッチなどの時間を確保しましょう。
・お年寄りのためには一生懸命用意するのに、自分の食事はいい加減という人をよくみます。忙しくても、自分の食事にも気を配って。
・定期的な健康診断は、必ず受けるようにしましょう。
認知症アルツハイマー病 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
 
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
 
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 
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