極端な「糖質制限ダイエット」は、血液や血管に大きなダメージが…

イメージ 1
極端な「糖質制限ダイエット」は、血液や血管に大きなダメージが…
 
近年、糖質を制限する「糖質制限ダイエット」に注目が集まりました。
これは、ごはんやパンをはじめ、スイーツ、豆類やイモ類などの糖質を多く含む食品を制限し、糖質の摂取量を減らす食事方法です。
 
糖質は、脂質やたんぱく質に比べて血糖値の急激な上昇を招きやすい栄養素です。
そのため、糖質を一度にたくさんとるとインスリンもたくさん分泌されるので、カラダに脂肪がつきやすくなります。
このインスリンの分泌量をなるべく減らしていこうというのが、糖質制限ダイエットの基本的な考え方です。
 
カロリー制限中心のダイエット法との大きな違いは、糖質の摂取量さえ低く抑えていればカロリーは気にしなくていいという点です。
 
カロリー制限の場合、1日に摂取する総エネルギー量を減らし、その中で5060%程度のカロリーを炭水化物(糖質)からとり、1520%程度をたんぱく質とし、2025%程度を脂質としてバランスよく配分する必要があります。
 
これに比べて糖質制限の場合、糖質の摂取量に注意するだけでよしとされるため、簡便で取り組みやすく、カロリー制限に挫折した人を中心に人気が集まりました。
 
しかし、安易に糖質制限に走るのはいかがなものでしょう。
特に、極端な糖質制限には、健康上、大きな危険が潜んでいます。
 
実は、糖質を極端に減らした食事を続けていると骨髄の機能が低下してしまうのです。
 
血液の血球成分は、骨髄で作られています。
そして、血球成分には私たちのカラダの血管を修復してくれるEPC(血管内皮前駆細胞)という物質が含まれています。
 
このため、骨髄の機能が低下するとEOCの量が減ってしまい、結果的に動脈硬化など血管機能の破壊を引き起こすのです。
 
また、糖質を極端に減らした食事を続けているとAGEsを生成する物質が作られ、糖化もすすんでしまいます。
 
糖質制限ダイエットを行なうと、確かにやせてくるかもしれません。
しかし、それで動脈硬化が進んでしまっては元も子もありません。
 
糖質は、私たちが何千年と、エネルギー源にしてきた大切な栄養素です。
極端に減らすのはよくありません。
 
そして、最後に、忘れてはいけない不変の原理を申しあげます。
 
それは、糖質制限食もカロリー制限食も、いずれにしろ食事でとった摂取カロリーが消費カロリーよりも上回れば太るということです。
肝に銘じてください。
「老けない人は何を食べているのか より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
 「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
 
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)動脈硬化が見られるようになります。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
ビタミンB12には、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きがあります。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
 
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!