副腎ケアは「腸の炎症を抑える」ことからはじまる

イメージ 1
副腎ケアは「腸の炎症を抑える」ことからはじまる
 
ストレス源はさまざまで、副腎疲労にいたるプロセスはそれぞれ十人十色ですが、共通するのは、たいてい腸に問題があるということです。
 
断言しますが、副腎疲労を患う方はほぼ100%腸に炎症を起こしています。
 
腸のトラブルというと、すごく大きな病気か、もしくは腸内フローラ(腸内細菌叢)の話だけで、ヨーグルトを食べれば治ってしまうといったような軽い扱いのどちらかになりがちです。
しかし、副腎疲労の認知が広まっているアメリカでは、そうではない概念がしっかりあります。
 
その概念では、副腎疲労の治療は軽症、重症に関係なく、必ず腸を見直し、マネジメントすることからはじまりますし、軽症の方はそれだけで治ってしまうケースが非常に多いのです。
 
腸のマネジメントとは、食生活の見直しです。
それは食べたものは腸からしか吸収できないからです。
 
人間の体はすべて、食べたものによってつくられていますので、何をどのように食べるかはとても大切です。
ですから、副腎ケアはまず腸の炎症を抑えることからはじめることになります。
そのあとに体にたまった毒素を排出する、つまりデトックスについての肝臓のお話へと移っていきます。
そして、内分泌、細胞のミトコンドリアという順を経て、最後にやっとメンタルのお話になるのです。
 
腸は腸でも小腸のケアをしよう
 
 「腸の炎症」とか「腸のマネジメント」などと、述べていますが、実は腸といっているのは、腸は腸でも小腸のことです。
 
 腸内環境の話になると、大腸のお話になりがちなのですが、副腎疲労を起こさせないためには、大腸よりも、まず小腸をきちんとケアすることが大事と考えています。
 
 口から入った食べものは胃で消化されますが、ほとんどの栄養素は小腸で吸収されてから大腸にいき、そこでミネラルと水分を吸収したあとに、大便として排出されます。
このとき、小腸でしっかり栄養素を吸収できることがとても大切です。
 
 健康な人の場合、小腸にはほとんど菌がいなくて、ほぼ無菌状態。
菌がたくさん住んでいるのは、大腸だけです。
 
 最近、食事をすると胃ではなくて、腸が膨らんでしまい、お腹がポッコリ突き出てしまう方がとても増えているのですが、これは小腸での吸収が悪いせいです。
小腸で栄養素を吸収しきれず、まだ栄養たっぷりのものが大腸に運ばれてしまい、それを大腸に住む菌たちがよろこんで食べることで、ガスが発生してしまうからなのです。
 
 その結果、大腸の菌は、さらに増殖することになります。
 
 お腹の調子が悪いとは、先のお腹ポッコリの人がヨーグルトや食物繊維を食べると、逆効果になりがちです。
 
 ヨーグルトの乳酸菌を摂ると、さらに新しい菌を追加してしまうので菌が増えすぎて、逆に調子が悪くなる人が多いのです。
 
 食物繊維は、便秘などの腸のトラブルを抱えている人では、逆に詰まってしまう原因となり、やはりお腹が張って、気持悪くなる人が少なくありません。
 
 たとえ腸にいい菌や栄養素であっても、単にそれを摂るのではなく、まず腸の炎症をなくしてから摂らなければ、解決策にはなりません。
「自分で治す! 副腎疲労 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、協力して働くため一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
また、現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!