「理想の教育方法」が教えてくれること
「理想の教育方法」が教えてくれること
子どもの教育にとっても姿勢をよくすることは決定的に重要です。
最近の子どもは、早い時期からゲームやスマートフォンで遊んでいるため、幼くして猫背になりがちです。
そのため、小学生でも肩こりや腰痛に悩まされている子どもが多くいるといいますから事態は深刻です。
家電量販店でも、店内を走り回るのではなくマッサージ機に座って気持ちよさそうにしている子どもを見かけます。
姿勢のよしあしは、勉強するときの集中力に大きな影響を与えます。
ときどき保護者の方や子どもたちから「どうすれば頭がよくなりますか」と尋ねられることがあります。
迂闊なことはいえないので、いろいろと調べてみた結果、自信を持っていえるのは「姿勢をよくしましょう」ということだけです。
猫背になると横隔膜を使うことができないので、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅いと、十分な酸素が体にも脳にも行きわたらないため、頭がボーっとして、集中力が低下してしまうのです。
以前、世界的な科学雑誌「サイエンス」が「教育特集」を組んだことがありました。
子どもの脳の発達にとって効果のある教育法を検証した論文が掲載されていたのです。
そのなかで、科学的に効果を実証された教育法として挙げられていたのが、モンテッソーリ教育、ツールズ・オブ・マインド、そして武道です。
それぞれの詳細な内容については触れませんが、この3つの教育法には共通の要素があります。
・姿勢よく活動し、深い呼吸をする
・予想外の刺激があったときに、それに惑わされず、自分が決めたことにちゃんと集中できるようにする
この2つは、マインドフルネスそのものです。
姿勢をよくすることは、そのまま深く呼吸することにつながります。
そして、姿勢よく、深い呼吸ができるからこそ、集中力は高められます。
その意味では、姿勢も呼吸と同様に、脳の状態をあらわすバロメーターなのです。
しかし人間の考えは、そんなに変わるものではありません。そこで「考える」ではなく「注意」をどこに向けるかをトレーニングすることによって苦痛を和らげる方法としてつくられたのが「マインドフルネス」です。
マサチューセッツ工科大学の研究者だったジョン・カバットジンは、瞑想を伝統的な医療に役立てるアイデアを思いつき、「マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)」という、慢性的な痛みやストレスを和らげることを目的としたプログラムを開発したのです。彼は、「マインドフルネス」を「“いまここ”での経験に、評価や判断を加えることなく、能動的に注意を向けること」と定義しています。この定義の根っこには、当然、東洋的な禅や瞑想がありますが、カパットジンは、あえて宗教色を排するために「マインドフルネス」という言葉を使いました。
「疲れない脳をつくる生活習慣 より」
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どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてくれません。
また、ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。
ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸。
ビタミンB群は協力して働いているため一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
ビタミンが欠乏すると、記憶障害、無気力、集中力の低下、妄想、錯乱の症状が出ることは事実です。
東京武蔵野病院 副院長田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
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