楽しいイメージで脳は変わる

イメージ 1
楽しいイメージで脳は変わる
 
ストレスを受ける期間が長期間に及び、物覚えが悪くなったり、言おうと思ったことがうまく言葉にならない、いくつかのものから一つのものを選択するのが難しい、といった経験はありませんか?
 
ストレスが慢性的に加わると、脳の海馬や前頭前野が萎縮します。
 
たとえば、苦しい記憶がたえず再生される症状を持つPTSD(心的外傷後ストレス障害)は、脳の海馬が萎縮し、その体積が減少していることが明らかになっています。
 
では、記憶はずっと私たちを苦しめるものなのでしょうか。
 
ノーベル生理学・医学賞受賞者であり脳科学研究者でもある利根川進さんが、2014年に驚くべき研究結果を発表されています。
 
これは、記憶をつかさどる脳の海馬の特定の部位を光で操作することによって「嫌な出来事の記憶」を「楽しい出来事の記憶」にスイッチさせることができる、というもの。
マウスで行われた実験ですが、嫌な出来事があっても、そこに楽しい出来事の記憶をかぶせることによって、脳そのものの記憶を変えることも可能であることを示します。
この発見は、嫌な出来事が積み重なり、楽しい出来事を思い出すのが難しくなっているケースが多いうつ病に行われている心理療法に科学的根拠を与え、今後の治療法の開発に寄与することが期待されています。
 
このように、最新の脳科学の世界でも、「記憶は自分の思い次第で浄化していくことができる」ことが照明されつつあります。
 
マイナスの記憶を延々と再生し続けるのは、自分をいじめる行為かもしれません。
自分をいじめるより、自分に優しくすることを選んでほしいと思います。
 
慢性的なストレスは、脳の海馬を萎縮させる。
苦しい記憶に楽しい記憶をかぶせることで記憶は変わる。
「若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。
 
ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。
完全になくすということはできません。
避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。
 
カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。
ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。
 
オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
 
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!