腸の声に耳を傾けると

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腸の声に耳を傾けると
 
OLのBさん(28歳・女性)は、ひどい便秘に悩まされていたことがきっかけで食事改善に取り組むことになりました。
 
Bさんの場合、便秘に悩まされていた原因は、極度のストレス。
頼まれると嫌とはいえない彼女は、いつもたくさんの仕事を抱えてアップアップ。
食事をつい後回しにしてしまうことが多かったため、リズムどころではなく、いつしか便秘が当たり前になっていたのです。
 
その彼女がまず心がけたことは、ゆっくりとした呼吸法。
4秒吸って8秒吐く「4・8呼吸法」を、仕事か行き詰って、息苦しさを感じるたびに実行しました。
 
とにかく、落ち着くこと、慌てないこと、それまでもそういい聞かせていましたが、その思いとは裏腹に、忙しいときはいつもイライラしていました。
 
こうした負の循環から抜け出すことができたのは、とにかく呼吸のおかげでした。
難しいことは考えず、とにかくゆっくり息を吸って吐く――アドバイスを覚えていたBさんは、素直にそれだけを繰り返したのです。
 
すると次第に気持が安定し、ゆっくりのほうがかえって効率よく仕事ができる、そうしたコツがわかってきた彼女は、食事をゆっくり食べることも意識するようになりました。
 
朝も早く起きて、ごはんをよく噛んで食べる。
そして、時間に余裕があるときは、会社の近くのカフェでコーヒーを飲んでから出社するのです。
 
栄養のバランスについてとりたてて考えたわけではありません。
甘いものなど糖質の量を無理に減らしたわけでもありません。
 
「六の法則」を意識しながら、そのとき食べたいと感じたものを食べていただけなのですが、不思議なことに、それだけでお通じの回数が増え、あれだけひどかった便秘にも悩まされなくなりました。
 
すると、いつしかBさんは、職場でも自然に笑みを浮かべられるようになっていました。
「自分はむくんでいたんだ」――いまならばハッキリとそれがわかります。
 
生活のリズムを整えるだけで、こんなに心地よく過ごせるのであれば体調管理も難しくありません。
仕事の量はこれまでと変わっていませんか、前より積極的に、てきぱきとこなしている姿に、周囲の評価も自然と高まっていきました。
 
……どうでしょうか?
こんなに簡単によくなるはずがない、そう感じた人がいるかもしれませんが、こうした変化を体験している人は少なくありません。
 
皆さんは自己管理の方法というものを、少々難しく考え過ぎていたのです。
 
頭のなかで難しいものだと勝手に思い込み、何も実行してこなかっただけ。
あなたの生命を支えている肝心のお腹には、何も相談してこなかったのです。
 
お腹にどっしりと収まっている腸は、快適であるかどうかで、働きが活発になったり鈍ったりする、とても正直な器官です。
不快なことはむくみとなって現れますから、注意していれば誰でも確認することができます。
こうした腸のむくみを取るには、「ゆっくり」が一番なのです。
 
「忙中関あり」といいますが、すべてはあなた次第。
なぜなら、ここで最も問題になるのは、物理的な忙しさではなく、心の忙しさだからです。
 
忙しいからといって慌てるのではなく、そうしたときこそ落ち着いて考える。
ゆっくり呼吸し、ゆっくり食べる。
心地よい生き方の基本となるのは、たったこれだけです。
これを日常の様々な場面に応用してください。
 
そうすれば、自分の望む方向に、少しずつ変わっていくことでしょう。
 
※食べたものは約6時間で小腸の末端に達し、消化吸収されていきますから、体のリズムを考えた場合、たとえば午前8時に朝食、午後2時に昼食、午後8時に夕食と、それぞれ6時間ごとに摂るようにするのがベストです。
昼食を午後2時に摂るのが難しい場合、朝食を午前6時にすれば、昼食が正午、夕食が午後6時というサイクルに調整できます。
いずれにせよ、朝食・昼食・夕食を6時間ごとに食べる――この「六の法則」が腸のむくみを防ぐ最大の秘訣といっても過言ではありません。
「人生を決めるのは脳が1割、腸が9割! より」
 
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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
 
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
ビタミンB12には、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きがあります。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
 
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