脳卒中は、やっぱり怖い? 怖くない?

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脳卒中は、やっぱり怖い? 怖くない?
 
脳卒中は、やっぱり怖い
 
 今、これを読んでいるあなたは、どんな人なのでしょう。
 
・家族に脳卒中の病歴があるので、自分もなるのではないかと、心配している
脳卒中を発症し、大きな後遺症はないが、再発しないかと、心配している
・家族や大切な人が脳卒中になり、介護をしながら、新たな情報を探している
 
さまざまな人がいると思いますが、全員に共通するのは、「病気にはなりたくない」、そとて「脳卒中は怖い」という思いではないでしょうか。
 
では、本当に脳卒中は怖いのか?
 
結論をいえば、
脳卒中は怖くない」。だけど、やっぱり「脳卒中は怖い」のです。
 
さらにいえば、
脳卒中は怖い」。だけど、正しく対処すれば「脳卒中は怖くない」のです。
 
どういうことか?簡単な数字で説明します。
 
日本では今、1年間に50~60万人の人が、新たに脳卒中を発症します。
そして、2011年には、12万4000人あまりの人が脳卒中で亡くなっています。
脳卒中の患者数は現在200万人を超え、2020年には300万人に達するともいわれています。
 
こういわれても、あまりピンとこないでしょう。
 
では、「一生のうちに、日本人の5人に1人が脳卒中になる」といわれたらどうでしょう。
学校のクラスに30人いたとしたら、そのうちの6人が脳卒中になるということです。
あるいは、家族が5人だとしたら、そのうちの1人は脳卒中になるという計算です。
 
もちろん、これは全体の統計から見た数字なので、実際には、5人家族の中で誰も脳卒中にならないこともあるし、2人が脳卒中になることもあるかもしれません。
 
同級生の場合も、あるクラスでは脳卒中になる人が3人だったけど、隣のクラスでは7人が脳卒中になったというケースもあり、あくまでも数字上の話です。
 
しかし、それだけ身近な病気であることがおわかりいただけるはずです。
 
さらに、「脳卒中は後遺症が大変」というイメージが定着しているようですが、確かに脳卒中は「介護が必要になる病気」の1位でもあります。
脳卒中になり、重い後遺症を抱えてしまったら、その日からあなたの人生は大きく変わるのです。
 
お金の面でも、医療費、後遺症による介護の問題や働き盛りの人の仕事の問題など、脳卒中は家庭の経済にとっても大問題なのです。
 
そういったさまざまな意味で、脳卒中は“怖い病気”だといえます。
 
脳卒中は、もう怖くない
 
一方、「脳卒中は怖くない」という数字もあります。
 
脳卒中の是正可能な危険因子をすべて取り除いていくと、「8割は予防できる」というのです。
 
『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』というイギリスの有名な医学雑誌にも、脳卒中のリスクをすべてきちんと管理していけば、この病気の80%はふせぐことができる、とあります。
 
きたない言葉で申し訳ないのですが、それを「どぶさらい」といっています。
ちょっと頭に思い描いてみてください。
 
「どぶ川」にはヘドロがたまり、川の水がドロドロに濁り、流れがとどこおっている。
そのどぶ川のヘドロを丹念に取り除けば、サラサラとした川が回復するというわけです。
 
この「どぶ川」とは、脳卒中を起こす血管と血液のたとえです。
川は「血管」を、川の水は「血液」を、ヘドロは「脳卒中のリスク」を表現したものです。
 
脳卒中のリスク」をきちんと管理すれば、血管詰まりにくくなり、脳卒中も起こりにくくなる。
ついでに心筋梗塞も防げるのです。
脳卒中にならない、負けない生き方 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因の多くが脳梗塞です。
脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現します。
これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、40代を過ぎると急に増加すると言われています。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
 
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