脳卒中を発症したらどの病院に行くか、事前に決めておく

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脳卒中を発症したらどの病院に行くか、事前に決めておく
 
 脳卒中の診断法も治療法も、さまざまです。
しかしいずれにしても、対処が早ければ、それだけ治療の選択肢は拡がり、「活き活きした生活」に戻れる確率は高まります。
これは絶対的な事実です。
 
「どんな病院で、どんな治療を受けるか?」も、人生の大きな分岐点になります。
 
脳卒中「どこで、いつ、どんなとき」に発症するかわからず、そこには“運”の要素も入ってくると思いますが、治療の実際を知っているのと知らないのとでは、状況は大きく違ってきます。
 
「あなたの暮らす地域には、脳卒中の専門病院はあるのか?」
「そこではどんな治療が受けられるのか?」
 
脳卒中を発症する年齢になったら、あるいは「脳卒中の危険因子」を抱えている人ならば、なお一層、それを把握しておいてほしいと思うのです。
 
脳卒中の急性期の病院の情報などは、各都道府県のホームページなどで紹介しているところもあります。
インターネットの検索サイトで「脳卒中 専門医 ○○県」などとキーワードを打ち込んでも、多数ヒットします。
 
かかりつけの病院がある人は、「もし脳卒中になったら、どこを受診したらいいか?」を聞いておくのもいいかもしれません。
 
たとえば東京都では、医療圏ごとに「t-APの治療ができるか」を判断材料にし、複数の病院が協力体制をとっています。
その地域内で患者さんが出た場合、救急車がどこかの病院に運ぶわけですが、必ず、どこかに入院できる体制になっています。
 
「病院をたらい回しにされて、受け入れてくれる病院がどこもない」という悲劇が起きないように、脳卒中に対応できる施設が協力して、当番制を組み、すべての脳卒中の急性期患者をカバーできる体制を作っているのです。
 
そうした試みは、東京だけに限らず、ほかの地域にも拡がってきています。
まだまだ地域によって差はあるのですが、「脳卒中対策基本法」という法案が国会に上程されました。
これが通過すれば、そういう体制も全国一律に、地域差がなく整備される、という希望も見えてきたところです。
 
いずれにしろ、一度、あなたの地域の医療体制を調べてみることをおすすめします。
 
もちろん、「脳卒中を恐れて生きよ」ということではありません。
それはムダなことであり、よけいなストレスを増やすだけです。
しかし、それを知っておくことは「転ばぬ先の杖」になります。
そうしたリスク管理も「脳卒中に強くなる生き方」だと、思うのです。
脳卒中にならない、負けない生き方 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因の多くが脳梗塞です。
脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現します。
これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、40代を過ぎると急に増加すると言われています。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
 
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