
認知症ケアの現場でも「共感性」が奇跡を起こす
共感性が人間にとっていかに重要かは、認知症ケアの方法として注目されている「ユマニチュード」でも明らかです。
これは「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つのコミュニケーションを基本とするもので、ポイントは患者さんの目線に立ち、対等に接することにあります。
認知症といえば、記憶が極端に落ちたり、自分の居場所もわからなかったり、家の中や外を徘徊したりといった症状が知られています。
しかし、いずれも表面的な現象であり、内面では気持や記憶が以前のまま残っているのです。
そこでケアする側としては、「話しかけてもムダ」などと思わず、以前と同じように話しかけたり、触れ合ったり、好きな音楽を聴かせてあげたりすればいいわけです。
けっして「世話をしてあげている」「生活を支配している」という印象にならないよう、常に目線を同じ高さにして「見る」。
ケアも黙って行うのではなく、「身体を拭きますよ」などと実況するように「話す」。
身体も手でつかむのではなく、支えるように「触れる」。
そして努力を維持できるよう、なるべく「立つ」ことを基本にします。
こういう接し方によって、人としての尊厳を取り戻し、症状の進行を抑えようというのが「ユマニチュード」の考え方です。
短時間で生きる意欲を取り戻したり、積極的にコミュニケーションを図るようになったり等々、劇的に変化したケースもあるようです。
これも一種の「共感の受容」でしょう。
人とわかり合えることで、脳は活発に働きはじめるわけです。
もちろん認知症とは関係なく、どんな人でも当てはまる話です。
「本当は脳に悪い習慣、やっぱり脳にいい習慣 より」
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新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若返りにもつながることにもなります。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
現在60歳以上の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
萎縮性胃炎など胃の病気などで内因子が作れない場合も吸収が困難になります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
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