「デュアルタスク」が脳を刺激する

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「デュアルタスク」が脳を刺激する
 
パソコンの「頭脳」と言われるCPU(中央演算処理装置)に、「デュアルコア」が使われることは今や珍しくありません。
要するに一個のCPUに二つの頭脳を備えることで、二つの作業を同時にこなせるようにしているわけです。
 
これは、私たちの「頭脳」にとっても有効と言われています。
ただし、ものごとを早く処理できるというより、いわ「頭の体操」になるからです。
これを「デュアルタスク」といいますが、脳の複数の領域を同時に使うことで、より刺激を与えようというわけです。
 
例えば、健康のために自宅の周辺を散歩するとします。
そのとき、ただ歩くだけ飽きてしまったのなら、頭の中でまったく別のことを考えてみてはいかがでしょうか(もちろん周囲の安全に気をつけながらです)。
 
「しりとり」とか、100から7を順番に引いていくような計算とか、心得があるなら俳句や短歌をつくってみるのもいいでしょう。
あるいは目に映る街路樹に関心を払ったり、ビジネスパーソンなら通り過ぎる店の売上高をざっと推測してみたり、やろうと思えばできることは無数にあると思います。
 
私たちは、頭を空っぽにしているときほど、ネガティブなことを思い出したり、些細なことを心配して暗くなったりしがちです。
自らストレスを呼び込んでしまうわけで、あまり有効な時間の使い方とは言えません。
 
ならば、それをシャットアウトする意味でも、あえて脳を忙しくさせたほうがいい。
「デュアルタスク」とは、そんな試みだと思います。
 
実は、たいていの趣味というものは自動的に「デュアルタスク」になっています。
たとえばフットサルのような球技は、身体を激しく動かすとともに耳も目も脳もフル稼働させなければ、たちまちチームの“お荷物”になってしまいます。
 
あるいは、初めての場所へ旅行すれば、見聞きする大量の情報を同時複数的に処理しようとするはずです。
料理にしても、段取りを考えて複数の作業を同時に進行するものでしょう。
 
脳を忙しくさせるという意味でも、やはり趣味を持つことは大事だと思います。
「本当は脳に悪い習慣、やっぱり脳にいい習慣 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
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