
体の束縛を解けば、心の自由が手に入る
血流が心の状態に影響することを、漢方は遠い昔から知っていました。
思考そのものが血液と深くかかわっていると考え、血液を精神活動の基礎物質とみなしてきたのです。
実際、血流がよくなれば、心はすこやかな状態を保つことができません。
体が負の感情を生み出すからです。
血がつくれないと、やる気や元気が失われます(気虚)。
血が足りないと、不安になり、自信をなくします(血虚)。
血が流れないと、イライラし、気持ちが不安定になります(気滞 瘀血)。
たとえ、やる気を出そうと思っても、自信を持とうとしても、穏やかでいようとしても、血流の状態が悪いと、体があなたの心を負の感情へひきずり下ろしてしまうのです。
現代の医学では、人間の心が実際にどこにあるかはわかっていません。
ただ、心は空中をふわふわと浮かんでいるわけではなく、体とともにあります。
心の入れ物である体の状態が悪ければ、心がいくらがんばろうとしても悪い方向へと引っ張られてしまいます。
体の心への影響を甘く見てはけません。
たとえば生理前は、血流が悪い「気滞 瘀血」の状態になります。
イライラし、気持ちが不安定になるのです。
女性の犯罪の62%はこの時期に起きているという調査報告があるほどです。
体の状態が悪いとき、気づかないうちに体が心を束縛してしまっています。
口角を上げて笑顔をつくってみましょう。
ちょっと楽しい気持ちになりませんか?
これはジェームズ・ランゲ説と呼ばれている理論で、身体変化の認知が情動を生むという説です。
「生理的な変化→感情体験」という順序、つまり「体→心」の順で感情が形成されるととらえられています。
他にも、シャクター・シンガー理論では、生理的な変化があると、その変化がどういった状況によって発生しているか認識することで感情が異なってくるとしています。
現代の心理学では、体の生理的な変化が先にあり、それが心の変化に結びついているということがはっきりしてきているのです。
脳は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感を通じて外部の情報を取り入れています。
脳に情報を取り入れるのは、すべて体を通じて行われているのです。
五感というフィルターの状態が悪ければ、脳、そして心に届く情報も悪くなってしまうのは当然です。
考えてみてください。
脳、胃腸、心臓、手足、口……わたしたちの体をつくっているのは全身の60兆個の細胞です。
その一つずつを結びつけ、生命活動を支えているのは血流です。
その血流の状態がどんな状態かによって、心に与える影響もそれぞれ異なること。
それを漢方は古い時代から経験的に分類してきたのです。
体が生み出す生理的な変化こそ、感情に影響を与えています。
血流が悪くなれば、マイナスの感情を生み出します。
血流をよくすれば、ブラスの感情を生み出します。
あなたの心と体の束縛から自由にしてあげましょう。
「血流がすべて解決する より」
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この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
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