血管を一気に若返らせる3つの柱
第1の柱「運動」
病気は大きく2つに分かれます。
後天性疾患の90パーセントは生活習慣病が原因です。
そして、血管力の低下による病は気づかぬうちにやってきます。
では、どのように予防したらいいのでしょうか?
老いるほど血管を強くする健康法は3つの柱に支えられています。
心臓によい方法、血管によい方法と聞くと、多くの人が休むことを考えます。
たしかに運動しすぎるよりはしないほうが心臓にはよいと言えます。
イギリスのチャーチル元首相は「運動は寿命を縮める」と公言して90歳まで生きました。
しかし、遺伝的な要素も強いのではないかと思っています。
適度な運動をしていたら120歳まで生きられたかもしれません。
実際に長寿のDNA(サーチュイン遺伝子)は存在していて、よく「あの家はみんな長生きだ」と言われる家族がいます。
家系的に病気になりにくいのです。
反対のことを考えれば、容易に理解できます。
たとえば、遺伝的にたんぱくが十分につくられず、結合組織ガ柔らかくなってしまうマルファン症候群という先天性の病気があります。
この病気にかかると、血管の中膜がもろく解離を起こしやすくなったり、血流が流れてきたときに弁が閉まりにくくなります。
心臓の弁が閉まらないと、血液が逆流して動脈弁の閉鎖不全症を起こします。
27歳ながらこの手術を4回も受けている男性がいました。
そのお兄さんもまた30歳で2回の手術を受けていました。
心臓が止まることがないように、血管もつねに血液を送っています。
先天的に血管がもろくても、解離を起こしやすくても、休ませることはできません。
血管力を高めるためには、まず血管には親玉がいることを理解することが大切です。
それが心臓です。
血流を司る心臓が正しく動くようにケアすることで、血管力も高まります。
第1の柱が「運動」です。
たとえばジョギングをすれば心臓の動きがついてきます。
拍出量が増えて、血管も筋肉に血液を送ろうとミルキングするので、心臓も血管も鍛えられます。
ただやみくもにすればいいというわけではありません。
テクテクと歩いてもダメですし、激しすぎてもかえって心臓の負担になります。
動脈硬化が進んでいる人は血管が破裂するリスクもあります。
過酷なトレーニングは命取りです。
身体にとってもっとも効果的な運動方法を知ることが大切です。
さらに「身体を動かすことは楽しい!」と思考が変われば、運動するようになります。
たとえばウォーキングをすると汗をかいて爽快感が出てきます。
これは交感神経に副交感神経がついてきているからです。
自律神経を刺激するような運動をすれば、「きつい」「苦しい」という感情よりも「楽しい」「気持ちいい」という感情が芽生えて、運動の習慣がない人も身体を動かすことが喜びになっていきます。
また血管は筋肉の中に入っているので、筋肉がやわらかくなると血管も自然とミルキングされやすくなります。
身体のやわらかい人は、血管もやわらかいのです。
「老いるほど血管が強くなる健康法 より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
また、ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若返りにもつながると考えられます。
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!