ボケない脳のために羊の肉

イメージ 1
ボケない脳のために羊の肉
 
カルニチンは羊の肉に多い成分です。
じつは、カルニチン(正式にはL-カルニチン)は、体内の脂肪を燃焼させてくれると話題になりました。
 
脳でもカルニチンが重要な働きをしていることがわかりました。
その働きはふたつあります。
ひとつは、脳の中に記憶と思考に係わるアセチルコリンという神経物質がありますが、このアセチルコリンの合成にカルニチンが欠かせないのです。
カルニチンの摂取で、アセチルコリンの量がふえることがわかっています。
マウスによる動物実験ですが、老齢のマウスにカルニチンを与えると、脳内のアセチルコリンがふえ、学習能力が高まります。
記憶力が落ちないで、しっかり考えられるようになるといっていいでしょう。
 
もうひとつは、神経栄養因子のような働きをすること。
神経栄養因子は、神経の栄養になるということではありません。
脳の中の神経に働くと神経が活性化されるホルモンのようなものです。
神経栄養因子があると、死にかけていた神経線維や脳細胞が死ななくてすみます。
歳をとると減っていく脳細胞にカルニチンを与えると、脳細胞が減らないのです。
 
脳細胞を減らさない、ボケない脳をつくるのに欠かせないカルニチン
牛肉や豚肉にも含まれていますが、いちばん多いのが羊の肉で、牛肉の約3倍、豚肉の9倍含まれています。
赤身の肉で活発に動くところ、足の部分に多いのです。
 
若い人は元々カルニチンを体の中に持っていますから、たくさんとる必要はありませんが、50歳以上の人は積極的にとったほうがいいでしょう。
羊の肉が苦手という人は牛肉もいいでしょう。
赤身のステーキなら100gぐらいで十分です。
「100歳までボケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれ 
 
物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
 
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
 
物忘れに関して脳の機能を活性化する重要な栄養素がビタミンB12です。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
死滅した神経細胞は2度と再生されず物忘れもひどくなります。
しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
 
物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。
ビタミンB12は、アセチルコリンを活性化して神経伝達をスムーズに行う働きをもっています。
アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
 
ビタミンB12は胃の内因子という糖たんばくと結合し吸収されますが、年齢とともに胃が小さくなったり胃の状態が悪くなったりして、内因子が
少なくなりビタミンB12の吸収が悪くなってしまうのです。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!