働き盛りの脳は、大きな“曲がり角”に来ている

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働き盛りの脳は、大きな“曲がり角”に来ている
 
30代・40代で老化が始まったとしても、脳の場合は“その後衰える一方になる”とは限りません。
 
体や肌の場合は、いったん衰え始めてしまうと、その後は歳をとるごとにどんどん老化度が進み、大きく回復することはないというイメージがあります。
 
でも、脳は違います。
中年以降、いったん下降路線に入ったとしても、そこからまた盛り返したり、場合によっては若いとき以上に働きがよくなったりする可能性もあるのです。
 
実際に、30代のときの脳よりも50代のときの脳のほうが活発に働いているケースはざらにあります。
「30代のときは、いつも忙しくて試行錯誤の連続だったけれど、その後は人脈を広げたり仕事の幅を広げたりして、たくさんの経験を積んだおかげで、50代になったらゆとりを持って頭を使えるようになった」という話もよく聞きます。
 
これは、脳の道路網のつながりがよくなったということに他なりません。
人生の中盤でいろいろな経験を積んだことによって脳回路が成長し、道路のアクセスがよくなって、若いときよりも効率よく脳を使えるようになったわけです。
 
すなわち、脳の場合、けっして老化する一方というわけではなく、日々の中で脳回路のつながりをよくするような使い方をしていけば、若い頃よりも成長させたり発達させたりすることが可能なのです。
 
つまり、脳は、その人がどんな使い方をするかで大きく差がつくのです。
使い方によってはつながりが悪化して衰える一方となる場合もありますし、逆につながりが向上してどんどん成長していく場合もあります。
日々どう脳を使うかで、自分の脳が“成長する方向へシフトしていく”か“老化する方向へシフトしてしまう”かが決まってくるわけです。
 
そして、成長の方向へ進むことができるか、老化の一途を辿ることになるかは、30代~60代にかけての働き盛りの時期にどんな脳の使い方をするかにかかっていると考えているのです。
 
多くの人は高齢になってから脳の健康を心配し始めるのですが、それではちょっと遅すぎます。
むしろ大切なのは、30代~60代という“もっとも脳を使って働く時期”にどのように脳を使うかです。
すなわち、働き盛りの時期にどのような道路網やつながりをつくっていくかが、脳の健康を保つためのカギとなるのです。
 
これまで10万人以上の方の脳を診てきましたが、その傾向から見ても、働き盛りの時期に脳を悪い方向へシフトさせてしまった人には、そのままズルズルと脳を老化させてしまうケースが目立ちます。
一方、働き盛りの時期に脳を成長させる方向へシフトするコツをつかんだ人には、生涯にわたって脳の健康を保っているケースが多いのです。
 
脳の老化は30代あたりからスタートしているのですが、この年代などは、このままみすみす脳を衰えさせてしまうか、それとも衰えに待ったをかけて脳を成長させられるかのターニングポイントだと言えるでしょう。
つまり、もの忘れや「アレ」「ソレ」が多くなってきて「どうも脳の働きが悪くなってきたなあ……」と感じ始めたときに、その“曲がり角”で立ち止まって、いい方向へ軌道修正できるかどうかが大切なのです。
 
ですから、働き盛りの時期、もの忘れやうっかりミスなどの“老化サイン”が目立ってきたなら、「自分の脳も曲がり角に来たのかな」「脳のつながりが悪くなってきたのかな」と考えて、脳が成長するような使い方をするべきなのです。
 
“曲がり角”を誤った方向へ曲がってしまわないように、脳の“老化サイン”を無視しないように気をつけていきましょう。
「脳の老化を99%遅らせる方法 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因の多くが脳梗塞です。
脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現します。
これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、40代を過ぎると急に増加すると言われています。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質が増えるといわれています。
また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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