1/2枚分の鶏胸肉で疲れはとれる

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1/2枚分の鶏胸肉で疲れはとれる
 
 「抗疲労プロジェクト」では、疲労に効くと思われる23の成分について研究しました。
実はその最後の23番目に加わったのが、イミダペプチドでした。
渡り鳥の研究をしていたある食品メーカーから、「1万km以上も飛べる渡り鳥の体内には、何らかの疲労回復成分が含まれているのではないか。調べてみてはどうだろう」という提案があったのです。
たしかに、キョクアジサシという渡り鳥は、1年の間北極圏と南極圏を行き来しており、年間移動距離は3万kmに達すると言われています。
何らかの疲労回復成分の助けがないと、これだけの距離を移動するのは難しいでしょう。
 
脳のほかに筋肉にもヒスチジンとβ-アラニンをイミダペプチドに再合成する酵素があるため、筋肉にもイミダペプチドは含まれています。
そして渡り鳥の体でどこよりも疲れやすいのは羽根を動かす筋肉であり、胸肉にはほかの部位よりも多くのイミダペプチドが含まれています。
 
日常的に手に入る商品で、イミダペプチドを豊富に含んでいる食材は、鶏胸肉です。
飛ばないように品種改良されている鶏胸肉にも、遺伝的に多くのイミダペプチドが含まれています。
 
生の鶏胸肉には、100gあたり平均して1223mgイミダペプチドが含まれています。
ただし、肉から摂取した場合、体内で消化吸収されるのは一部で、また、調理法、鶏の種類やエサによってかなりのばらつきがあります。
ゆえに、1日100gの鶏胸肉を摂取していれば、少なくともイミダペプチド200mg量は体内に吸収され、効果が期待できると言えます。
 
スーパーなどで売られている鶏胸肉は1パック1枚、皮つきでだいたい250g前後ですが、皮などをとり除くと、可食部は200gほどになります。
これで2日分の摂取分量になる計算です。
「すべての疲労は脳が原因2 より」
 
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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのがの基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
 
血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。
アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
 
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
 
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