家族性と老年性の2タイプがあるアルツハイマー病
家族性アルツハイマー病は、ある特定の遺伝子が変異して起こるもので、両親のどちらかが家族性アルツハイマー病であると、その子どもは性差に関係なく、2分の1の確率でその遺伝子を引き継ぐことになり、極めて高い確率で発症します。
65歳未満で発症する若年性アルツハイマー病
老年性のアルツハイマー病は、海馬の萎縮で記憶がなくなるのが主な原因ですが、若年性アルツハイマー病は脳の連合野と呼ばれる領域の障害から始まって、だんだん前に進んで前頭野が壊れていくという経過をたどり、人格障害が起こります。
初期では、頭痛やめまい、不眠があらわれ、不安感や自発性の低下、抑うつ状態などもみられます。
また、発症すると自己中心的になったり、頑固になったり、他人への配慮がなくなります。
初めは「あれ、何だっけ?」という一時的な物忘れから始まりますが、やがて進行していくと、会議の予定や約束を忘れたり、同僚の名前や取引先の場所がわからなくなったりするため、仕事を続けることもできなくなってしまいます。
最終的には、家族の顔や名前、自分自身のことすらわからなくなり、意欲や体の機能も低下して、歩くこともままならなくなります。
老年性より発症率は低いですが、発症すると進行が早く、症状も重く出るのが特徴です。
「薬いらずで認知症は防げる、治せる より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
ビタミンB12は、シナプス形成に重要な栄養成分です。
脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現します。
これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、40代を過ぎると急に増加すると言われています。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、タンパク合成と核酸(DNA)合成の両方に深く関わっています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!